KOKORO NO MIRAI

本を読みたいけど時間がない人へ|忙しい毎日でも読書を楽しむ4つの方法

生きづらさを、生きやすさに。

忙しい毎日に 自分の時間を取り戻す

「本を読みたいけど、時間がない」。そう思っている方へ、最初にお伝えしたいのは、本を一冊全部読み切ることだけが読書ではないということです。今の自分が気になるページを数ページ読むだけでも、十分に本と出会う時間になります。

僕も20代の頃は、本なんか読んでも人生が変わるわけがない、意味がないと思っていました。でも30代後半からは年間50〜100冊ほど本を読む時期があり、それまで自分がどれだけ決まった見方で物事を考えていたかに気づくようになったんです。これは僕個人の経験です。すべての人が同じ量を読めば人生が変わる、ということではありません。

時間がない人ほど、本を一冊全部読まなくていい

読みたい本を買ったのに、最初から最後まで読む時間がない。そうすると「まだ読み終わっていないから、次の本を開けない」と感じるかもしれません。でも、読書は完読した冊数で合否が決まるものではないんです。

僕は、複数の本の目次を見て、今の自分が知りたいところから読む方法も取り入れてきました。仕事について困っているなら仕事の章から、人間関係に悩んでいるなら、その話題が書かれたページから読む。必要なところを探してもいいと思います。

読書の進め方は一つではありません
今の状態 合いそうな読み方 気をつけたいこと
まとまった時間がない 目次から気になる章を選ぶ 全部読まない自分を責めない
疲れて文字が入らない 読むのを休み、体を休める 睡眠や休息を削らない
考え方を深めたい 同じテーマで違う著者の本を読む 一つの説明を唯一の正解にしない
読んでも忘れてしまう 気になった一文だけ残す 完璧な読書ノートを義務にしない

読書を新しい「やるべきこと」にしてしまうと、忙しい毎日にもう一つ義務が増えてしまいます。読める日に読める範囲で構いません。

僕の考え方が変わったのは、本の冊数だけではありません

僕は若い頃、本を読むことで人生が変わるなんて信じていませんでした。それが30代後半になり、読書から新しい考え方に触れるうちに、それまで自分が当然だと思っていた価値観を見直すようになりました。

たとえば、以前なら一つの出来事に「こういうものだ」と決めつけていたところを、「違う見方があるのかもしれない」と考えられる。本のよさは、正解を教えてもらうことだけでなく、自分の思い込みに気づく機会があることだと思います。

もちろん、同じ本を読んでも人によって感じ方は違います。昔はつまらないと思った本が、今読むと心に残る場合もあります。自分と合わなかった一冊を無理に好きになる必要もありません。

「本を読めば時間が生まれる」という言葉の意味

以前の記事では「本は時間を生み出すために読む」と書きました。少し言葉が強かったかもしれません。実際、本を読む時間には時間がかかりますし、読書をしただけで忙しさが消えるわけではありません。

僕が伝えたかったのは、本から別の考え方を知ったとき、今までの行動や優先順位を見直すきっかけになることがある、という意味です。たとえば、必要以上に人の期待に応えようとしていた自分に気づいたなら、次から返事を少し遅らせる、頼まれごとの条件を確認する、といった選択ができるかもしれません。

時間の使い方そのものを見直したい方は、時間を作ることと生み出すことの違いの記事に、暮らしの負担や休息を含めた考え方をまとめています。

忙しい人のための、読書の始め方4つ

1.読む目的を「一つの疑問」にする

「もっと成長するために読む」では、何を探せばよいか分からないことがあります。今、仕事で何に困っているか? 人との関係で何を知りたいか? その疑問に近い見出しがある本を選んでみてください。

2.数ページ読んだら、そこで止めてもいい

一章だけ読んで考える時間が必要なら、本を閉じていいんです。読み進めることで疲れてしまう日もあります。読書は自分を追い込むための習慣ではありません。

3.心に残った言葉を、自分の生活と照らす

好きな一文に出会ったら「これは自分のどんな場面に関係するだろう?」と問い直してみます。例えば「人に頼ることが大切」と読んだとして、すぐ他人に頼れなくても構いません。今の自分には何が難しいのか気づければ、次に考えることが見えてきます。

4.読んだことを、無理にすぐ実行しなくていい

本は役に立つけれど、その内容が今の自分に合わない場合もあります。自分の体調、家族の事情、仕事の状況まで無視して、著者の方法を全部まねする必要はありません。試せることがあれば小さく試し、合わなければ見直していいんです。

途中まで読んだ本を、どう管理する?

僕は昔、読みかけの本を本棚に並べたとき、どこまで読んだか分かりやすいように帯を逆さにする工夫を紹介しました。今でも、これは僕が伝えたい小さな実用例の一つです。

付箋をつける、しおりを挟む、スマートフォンに本の題名だけメモするなど、方法は人それぞれで構いません。大切なのは読書管理に時間をかけすぎないことです。読んでいない本が増えても、自分を責めなくていいんです。

読みたいのに本を開けない日へ

仕事や家事で疲れているときは、無理に文字を読もうとしても頭に入らないことがあります。そんな日は、読書をしないという選択も、自分のための時間の使い方です。

「自分を変えるために本を読まなきゃ」と思っているなら、その「なきゃ」の部分を少し緩めてみてください。「〜すべき」思考に縛られるときの記事も、近い悩みについて考えています。

ここで少しだけ自分の気持ちに目を向けてみませんか?

10の質問で、今の自分を振り返る無料でセルフチェックを開く 登録不要・答えにくい質問は飛ばせます
心のセルフチェックを読み込んでいます。

医療上の診断ではなく、自分を理解するためのセルフチェックです。

本から学んだことを、あなた自身の言葉へ

僕は長い間、本に懐疑的だった人間です。そして読書を通じて自分の見方が変わり、やがて自分でも本を書くようになりました。だからこそ、本を「読まない人を責める道具」にはしたくありません。

読書で知らなかった世界を知ることも、読まずに休んで自分を守ることも、今の自分に必要なら大切な選択です。「誰かの言葉を覚えること」より「自分はどう感じたか」を大切にしていきたいんです。

本を読んでも自分の気持ちを整理しづらい方は、松野正寿の公式LINEメッセージ相談をご覧ください。初回は2週間以内・5往復まで無料で、登録だけで有料相談が始まることはありません。

生きづらさを手放す心理カウンセラー・松野正寿

どんな本を選べばいい?今の悩みから探す

「おすすめの本」を探すとき、売れている本が自分にも必ず合うとは限りません。今の自分が何に困っていて、何を知りたいのかを先に考えてみます。

いまの気持ちから本を選ぶとき
今の気持ち 探し方 読み方
人に気を遣いすぎて疲れる 境界線・対人関係の本 すぐ使える言葉のある章から
自分の本音が分からない 自分を理解するための本 当てはまる場面だけゆっくり
新しい仕事を学びたい 初歩的な解説や実用書 必要な作業に近い章から
今日は疲れて何も考えたくない 読み慣れた作品や好きな物語 数ページで休んでも構わない

心のことを扱う本では、著者の資格や経歴、根拠となる情報が示されているかも確認してみてください。本人の体験と、医学的に確かめられた事実が混同されていないことも大切です。

読書を続けることより、自分の願いに合っているかを確かめる

僕は読書によって考え方が変わった経験がありますが、本をたくさん読むほど優れた人になると考えているわけではありません。家事や仕事に追われて読む余裕がない人も、絵や音楽から学ぶ人もいます。

ある本が自分に合うかどうかは、読み始めてから気づくこともあります。「この本は今の自分に合わなかった」と分かったことも、一つの経験です。最後まで読むと決めたからといって、苦しい時間を続ける必要はありません。

かつて僕も「本を読むなんて意味がない」と決めつけていた一人です。だからこそ今は、本を読む人と読まない人を分けて評価したくありません。ただ、知らなかった考え方に出会える入口として、本を身近に置いておくことはおすすめしたいんです。

忙しい毎日でも、読み始める前にできること

本を買う前に、目次を見てみる。図書館や書店で気になる章を探す。以前買った本を、今の気持ちでもう一度開いてみる。どれでも構いません。無理に新しい本を買うことも、毎月読む冊数を増やすことも目的ではありません。

読んだ一文から「今まで自分は何を当たり前だと思っていた?」と考える。そこに自分自身の答えが見えてきたら、読み進める意味があったのだと思います。読書は、誰かの正解を覚えることより、自分の問いを育てる時間にもなるんです。

よくある質問

読むのが遅くても、読書の意味はありますか?

あります。速く読むことが目的ではありません。興味のある部分に立ち止まって考えることも、読書の一つの形です。

自己啓発書を読んでも変われません。読み方が悪いのでしょうか?

読み方だけが原因とは限りません。読んだ内容が今の生活に合わないこともあります。行動に移す前に、何を大切にしたいか、どんな条件なら安全に試せるかを確認してみてください。

疲れているときは無理して読んだほうがいいですか?

僕は、休みたいと感じている自分まで否定して読書する必要はないと思っています。今日は本を閉じると決めることも、自分の時間を大切にする選択です。

有料カウンセリングのご案内|心理カウンセラー松野正寿