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エフィカシーとは?自己肯定感・自己受容との違いと「できそう」の育て方

生きづらさを、生きやすさに。

生きづらさを手放す心理カウンセラーの松野です。

「エフィカシーを高めれば何でもできる?」「自己肯定感を上げることと何が違うの?」。まず、心理学でいうエフィカシー(自己効力感)は、ある行動や課題に取り組み、実行できるという見通し・信念です。自分をいつも好きでいることでも、必ず成功するという保証でもありません。

僕は、今の自分を受け入れることと、何かに挑戦してみようと思うことは両立できると考えています。苦手なところがあっても、自分を全否定せず、できそうな一歩を選ぶことはできます。

エフィカシーと自己肯定感・自己受容の違い

エフィカシーは一般に「自己効力感」と訳されます。Banduraの理論では、特定の行動を実行するための能力について自分がどう捉えるかという考え方です。学術的には広い課題領域で測られる場合もありますが、日常では何について「できそう」と思うのか、具体的に考えると理解しやすくなります。

似ている言葉を分ける
言葉 着目すること 日常の例
エフィカシー(自己効力感) その行動を自分が実行できそうか 断る言葉を準備すれば伝えられそう
自己肯定感 自分の価値をどう受け止めているか 失敗しても自分の価値を全否定しない
自己受容 良い面と苦手な面をどう認めるか 断るのが怖い今の自分を責めずに見る

心理学の言葉は研究や文脈によって定義に幅があります。この表は理解を助けるための整理で、三つの尺度を簡単に診断するものではありません。

「できる!」と何度も唱えるだけがエフィカシーではない

松野正寿の写真と『気持ちを書いて本音に出会う』の文字。自己受容で今の自分の状態を整理する

たとえば、人前で話すことが怖い方が、何も準備せずに「自分は絶対できる」と言い続けても、状況は変わらないかもしれません。

一方、話す内容を短く決めて一度練習し、安心できる相手の前で話せた経験があれば、「次も少しなら話せそう」と感じられる場合があります。ここでは、自分の能力への見通しと、実際の準備が結びついています。

自己効力感は現実と無関係な万能感ではありません。今ある能力や状況を確かめながら、次の一歩を選べる感覚として扱いたいんです。

自己受容は、挑戦をあきらめることではない

「今の自分を受け入れたら、成長しなくなるのでは?」という疑問があります。でも、怖いと感じている自分を認めることと、挑戦してみたい気持ちは別の話です。

「私は今、断るのが怖い」。それを認めるのが自己受容の一例です。「次は『確認してから返事します』と言えそう」。その行動への見通しが自己効力感に関わります。

ここで少しだけ自分の気持ちに目を向けてみませんか?

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心のセルフチェックを読み込んでいます。

医療上の診断ではなく、自分を理解するためのセルフチェックです。

僕自身、周囲の期待を優先し、頼まれごとを断ることが難しかった時期があります。そんな経験から、無理に「大丈夫、できる」と唱えるより、怖さがあることを認めたうえで、今できる選択を探す姿勢を大切にしています。これは僕個人の経験であり、すべての人が同じ経過をたどるという説明ではありません。

自己受容そのものの意味や向き合い方は自己肯定感より自己受容が大切な理由へ。自己肯定感を上げる目標に疲れた方は自己肯定感を高めなければと思う苦しさも関連します。

小さな「できそう」を育てる4つの工夫

松野正寿の写真と『職場の人間関係で自分をすり減らさない』の文字。実行できる行動を小さく選ぶ自己効力感の具体例
  1. 目標を具体的な行動にする。 「自信をつける」より「明日、分からないことを一つ質問する」。何をするか分かる形にします。

  2. 今できる難易度を選ぶ。 いきなり大勢の前で話さず、まず一人へ伝えるなど、生活に合う段階を考えます。

  3. 結果と行動を分けて振り返る。 相手が賛成しなくても「希望を言葉にできた」なら、その行動は実行できています。

  4. 支援や練習を使う。 手本を見る、信頼できる人と練習する、負担を調整する。能力の証明を一人で抱えなくても構いません。

心理学の自己効力感研究では、実行した経験、他者の行動の観察、周囲からの情報などが関わると考えられています。ただし、四つをやれば必ず高まるという保証や、万能な治療法ではありません。

失敗したらエフィカシーは下がる?

松野正寿の写真と『不安なときほど自分に戻る時間を』の文字。不安があっても次の一歩を考えられる

失敗のあと「やっぱりできない」と感じることはあります。だからこそ、結果を自分の価値と結びつけないことが大切です。たとえば職場で希望を伝えて断られたとき、「伝えられたこと」と「相手が受け入れなかったこと」を分けます。

実際に危険な状況にいる、疲労や体調不良が強い、必要な技術をまだ知らない場合には、意欲を上げることより支援や休息、技能を学ぶことが先かもしれません。何でも「信じればできる」と説明するつもりはありません。

自己肯定感の点数より、今の自分にできる選択を

僕が大切にしたいのは、自己肯定感が高い人・低い人と人間の価値を分けることではありません。「今は不安が強い」「でもこの一歩ならできそう」。その両方があってもいいんです。

立ち直る力について知りたい方はレジリエンスの意味と回復を支える方法へ。人に合わせすぎることが苦しいときは愛想笑いしたあとで自分が嫌になる理由も役立つかもしれません。

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参考にした情報

有料カウンセリングのご案内|心理カウンセラー松野正寿