人生は足し算から掛け算へ変わる

足し算と掛け算の生き方の違いで
人生は大きく変わります。

僕の普段の仕事は、WEB制作や、
コンサルティングを主としています。

その中でクライアントさんとスカイプや、
ZOOM面談をして思うことは、

まだ成功する為の条件が整っていない
成長段階にある中で、

一気に飛躍したいと願っている方が
非常に多いということです。

ちょっと悲しいというか、残念に感じてしまうのが、
本人の願い自体が「一億円の宝くじが当たらないかなぁ〜」と、
フワフワしている感覚に近いからです。

もちろん、成功している人の「今だけ」を見れば、
そういうふうに思ってしまう気持ちも分かるのですが、

本当に重要なのは成功している人の
「これまでの過程」を知ろうとする視点を持つことです。

あなたが憧れている人だって、間違いなくゼロから
一つずつ地道に積み重ねています。

失敗しても人に八つ当たりもせず、自分を愚弄することもなく、
失敗を経験に変えてきたはずなんです。

地道に足し算の人生を積み重ねて、
羽ばたく条件が整いはじめた時に、

自分が思っていた様な「掛け算の人生」が
少しずつ加速していきます。

ゼロの状態からどんな数字を掛け合わせても
ゼロは「0」のままですよね? 

今なら僕もそう言えるのですが、
昔はスタートラインにすら立てていませんでした。

むしろ、これまでの生き方を総括してみると、
僕はマイナスからのスタートだったと思います。

しかし、一年に六回の事故を経験して
やっと気づかせてもらったお陰で、

マイナスからのスタートに嘆くことはありませんでした。

それよりも「これまで生かされていることに、
目を向けようとしなかった僕には必要だ」と、
もうその時は心から思えるようになっていました。

また「マイナスからのスタートだからこそ、
あとは自分の力でのし上がっていくだけだ」という
野心的な考え方以上に、

こういうふうに僕は考えてみたのです。
それはどういうことかと言いますと……。

空の上からご先祖さんたちが僕の生き方を見てくれた時に、
向こうが喜ぶことや願っている事と、

自分が志す生き方を同じにすればいいのではないか?と、
なんとなく思ったんですね。

マイナスの所からゼロのスタート地点に戻るために、
何からはじめるといいのか?と、

自分なりに考えてやりはじめたことは、
道に落ちているタバコを目に付いた時に
人知れず拾っていくことでした。

ちょっと表現が難しいのですが、たばこを拾う行為が
「善」になるという宗教的な考えや、

他人から賞賛を浴びるのが目的ではなくて、
自分が住まわせてもらう街を出来る範囲にはなるけれど、

自分なりに綺麗にすることで、
社会貢献の一部になっていけたらと考えて、
地道にやりはじめたんですね。

当時の僕はこういう所からはじめていくことしか
思いつかなかったのですが、

先祖さんが喜ぶこととイコールになると思いながら、
今も出来る限り続けています。

そこから得た視点や喜びも実際にたくさんありましたし、
何より子供たちが真似をしてやってくれるようになっただけでも、
未来につながっていると思っています。

今までとは違う生き方を少しずつはじめた僕の人生は、
積み重ねてきた分、驚くほど大きく変わっていきました。