生きづらさを手放すカウンセラー松野です。
よくいただくご相談の中で、

大人になっても親のせいにする人は
精神年齢が低いとか言う方がいます。

もちろん、それを否定するつもりはありません。

ただ、そういう風に決めつけるのは
あまりよくはありません。

なぜならAC(アダルトチルドレン)の
傾向が強い時があるからです。

例えば、メンタル本とか読んでも
いまいち変化を感じれない、

自分の人生において学びに繋がらないと
なんとなく感じてしまう方は、

根本の原因が見つかっていないので、
どうしても時と場合において、

他責になったり、自責になったりして
自分の感情が分からなくなる時があります。

ACで言えば中度ぐらいの状態なんですね。

これまで1500人以上の方と
いろいろ触れ合ってきた中で、

親のせいにしてしまう自分自身が、
AC(アダルトチルドレン)になっていて

自己嫌悪が強い状態になっていることに
気づかない方もたくさんいます。

心理カウンセラーの僕自身も、
DVからトラウマが残っているのは
ちゃんと理解していたのですが、

社会人になってから生きづらさを感じて
ACの方が強いことに気づきだしました。

また、そこからうまくいかないことが
ずっと続いて悩んでいる時に、

更に複雑性トラウマも絡んでいることが
長い時間を通じて分かったぐらいです。

人は同じ時代の中で生きていても
一人として同じ感覚で生きていません。

見ている世界が同じの様な感じでも
物事の焦点の当たり方は違います。

だからこそ、一概に親のせいにすることが
精神年齢が低いとか、幼いとか言えないのです。

親のせいにしたくなる心理って、
幼少期に形成される愛着具合で
良くも悪くも、大なり小なり
誰もが歪んでいます。

例えば、ACさんのカウンセリングを
ZOOM面談やメールでサポートを
させていただいていると、

自分が悪かったと思い込んでいたことを
親のせいに責任転換することで、

自分は悪くなかったんだなと、
自分の心を軽くしようとする
ケースも結構あります。

もちろん、自分を癒す段階の中で
こういう感情になるのが悪い訳ではありません。

普段から自己嫌悪に苛まれている状態からすれば、
そういう風に思いたくなることもあります。

このように1歩ずつ自分の内側から
癒しを与えていくことで、

言葉ばかりが先走りしている
自己肯定感が自然に生まれていくのです。

メンタル本に書かれている様に
無理やり上げようとする必要はありません。

特にACやPTSDの時に
自己肯定感を上げようとすると

同時に自己嫌悪感も強くなりますから、
あ~結局、いつも通り自分はできない。
自分はダメ人間だなと思い込みます。

さて、話を戻しましょう。
これまでは自分が悪いという感情が強く
親のせいにしたくても、しなかった
心優しい方々が、

親のせいにして心を軽くしようとする時。
少し捉え方を変えて欲しい考え方があります。
それは何かといいますと・・・

因縁果の道理という教えです。

因果応報に似ている言葉ですが、
ちょっとまってくださいね!

因と縁を分けて考えたとき
なんとなく因は分かりますよね?

そうです。原因の「因」です。
縁はトリガーとなる「キッカケ」です。

親が原因と考えてしまう時は、
人生の主語が私ではなく相手(親)になっています。

もちろん、幼少期の時に主導権を持つのは
社会人になる前は、特に親にありますよね?

少し捉え方を変えてみると、因にしているのは
自分の内側であり、縁となった親はキッカケになります。

社会人になったら、支配されていた部分は
自分の中で、思考・行動から感情を
少しずつ変えていけます。

ただですね。あ~確かにそうかも~
という気持ちに辿り着くのも人それぞれ。

自己嫌悪の種がどこにあるのか?
まずはそこを知ってからなんですね。
だからゆっくりで大丈夫です。

子供の頃に変えれなかった親の縁は
社会に出れば、新しい在り方の中で、
聖なる出逢いを生み出すことができます。

もしも縁の方を変えるのが苦手だなと思う時は、
因となる自分の内側を変えてもいいんですね。

絶対にこっちの方でということはありません。
自分の心が軽くなり、生きづらさを低減する方を
選んでいけばいいんですよ^^