生きづらさを手放す心理カウンセラーの松野です。
いつもありがとうございます。
コロナ禍から繊細さんという言葉が流行し、
自分でセルフ診断をして、
ひょっとしたら私ってHSPかもしれないなと思い
自己主張を強めている方が増えました。
ただ、メッセージカウンセリングをしている中で
日常の生活を伺っているとHSPじゃなくて・・・
極度のAC(アダルトチルドレン)の状態の方が
圧倒的に強い方もいます。
親子問題(毒親を含む)で生きづらさを感じる方が
HSPと勘違いをしていることも多いです。
またHSPとACが混ざってしまっている方もいます。
ただですね。本当のHSPって病気ではないのですが、
感受性の高さや敏感さ以上に、極度に音や光が苦手で
外にも出歩けないぐらい慎重にならないといけない
先天性のものです。(病気ではありません)
メッセージカウンセリングは5回までは
無料で対応していますので、
必要な方はLINE公式からお尋ねくださいね!
HSPとアダルトチルドレンの違い
HSP(Highly Sensitive Person)は、1990年代初頭に米国の心理学者エレイン・アーロンによって提唱されました。HSPは生まれつきの感受性の高さが特徴として挙げられ、外部の刺激に対して敏感に反応する人を指す言葉として用いられています。彼らは音や光、温度、他人の気持ちといった微細な刺激に対しても強く感じ取る傾向があります。アーロン博士は、約20%の人々がこのHSPの特性を持つとしています。
一方、アダルトチルドレン(AC)は、子供時代の家庭環境や体験が原因で、成人後もそれらの影響を受け続ける人々を指します。特に、親のアルコール依存症や薬物乱用、家庭の破綻、虐待体験などが影響として考えられます。これらの経験は、愛着障害や他の心理的問題を引き起こすことが知られています。
HSPの背景と理論
HSPはエレイン・アーロン博士によって研究され、彼女の著書「The Highly Sensitive Person」を通じて広く知られるようになりました。アーロン博士は、HSPの人々が特定の脳領域の活動が活発であり、そのために外部の刺激を強く感じ取ると説明しています。HSPは疾患や障害ではなく、人々の中の一つの特性として捉えるべきです。
アダルトチルドレンと愛着障害
アダルトチルドレンの背景には、愛着障害が深く関連していると言われています。愛着障害は、幼少期における親子の関係の乱れや不安定さから発生するものとされ、これが成人後の人間関係や自己評価に影響を及ぼすと考えられています。ACの人々は、愛着障害を背景に持つことが多く、それが様々な心理的、社会的問題を引き起こす原因となっていると言われています。
HSPとアダルトチルドレンが混同している方が多い
カウンセリングをしているとHSPとACは感受性の高さという視点からみると共通しています。
結局は掘り下げていくと幼少期の愛着障害が影響してアダルトチルドレンになって
元々あったHSPの症状も強く出やすくなるケースが多いです。
日常のさまざまな刺激や人間関係に対して繊細に反応する・・・
この部分を掘り下げるとHSPとアダルトチルドレンは
密接に関係していると言えると思います。
もちろん、一般的にはこの両者は
大きく異なることが知られています。
HSPは生まれながらにして持っている神経の働きや脳構造の特性からくるものとされています。この感受性は、遺伝や脳の特定の領域の活動の違いなど、生得的な要因に起因すると考えられています。彼らは、多くの場合、この特性を生涯通して持ち続けます。
一方で、ACは子供時代のトラウマや家庭環境、親との関係などの後天的な要因によって感受性が高まることが多いです。特に、幼少期の愛着関係の乱れや親のアルコール依存、虐待などの経験は、成人後も深い影響を持ち続けることが知られています。
たださきほどお伝えした通りHSPの中には、
子供時代の家庭環境や体験からACの特性も併せ持っている人もいます。
実際、HSPでありながら、過去のトラウマや家庭環境の影響を受けている人々は、
その自覚がないまま日常を過ごしていることが多いとされています。
それが当たり前で生きてきたからです。
もっと言えば、そういう自分を作り上げないと
乗り越えていけなかったからなんです。
本当のHSPと自称HSPの特性と違い
本当のHSP: 生まれつきの神経の働きや脳構造の違いによる感受性の高さが特徴。外部の刺激に本質的に敏感に反応する。
自称HSP: HSPというラベルや概念に共感や希望を見いだすことから、自らをHSPと認識。その背景には様々な動機や情報の不足が考えられる。
動機と対処:
本当のHSP: 環境や周囲の人々への適切な理解やサポートを求めることが多い。繊細な感受性は変わらない特性として存在する。
自称HSP: HSPという特性を自らのアイデンティティや存在意義の探求、感情の正当化、他者とのコントロール等の目的で使用することがある。
カウンセリングでの対応:
本当のHSP: 感受性の高さを理解し、適切なサポートやコーピングの方法を提供することが重要。
自称HSP: 個人の背景や動機を詳しく理解し、真の悩みや問題を探ることが求められる。情報の提供や誤解の解消も重要。
本物のHSPが抱える悩みと特性
本物のHSPは、外部の刺激や人間関係に対して非常に敏感に反応する人々です。彼らの敏感さは、生まれつきのものとされ、その原因としては、脳の神経回路の特性や伝達物質のバランス、遺伝的な要因などが挙げられます。
日常生活での過敏反応: 真のHSPは、強い光や大きな音、特定の匂いといった刺激に敏感に反応することがあります。これは、彼らの五感が鋭敏であるため、他者が気に留めないような細かい刺激も強く感じる特性があるからです。
深い感受性: HSPの人々は、人の気持ちや感情を敏感に察知する能力を持っています。映画や音楽、アートなどに深く感動する一方、人々の痛みや悲しみも強く感じ取ることがあります。
人間関係の困難: 人の気持ちを深く感じ取ることができる反面、自身の気持ちを適切に伝えることが難しくなる場合があります。また、他者の感情や態度に対して過敏に反応してしまい、関係のトラブルを経験することも。
過度の自己反省: 真のHSPは、自分の行動や選択を深く考える傾向があります。この反省は、自己成長の一環として有益な場合もあるが、過度になると自分を責めることにつながることも。
疲れやすさ: 真のHSPは、日常の刺激やストレスにより、疲れやすい傾向があります。定期的な休息やリラックスする時間が必要とされます。
真のHSPが持つこれらの特性や悩みは、周囲の理解やサポートが必要です。彼らの敏感さや深い感受性は、社会全体にとっても新しい視点や考え方を提供する可能性を秘めています。そのため、HSPという特性を理解し、彼らの持つ力を最大限に活かす方法を模索することが求められます。
自称HSPの特性と背景
近年、HSPという言葉が一般に知られるようになり、多くの人が自らをHSPと認識するようになりました。一方で、その背景や動機は様々であり、真のHSPとは異なる特性や悩みを持っている場合があります。
アイデンティティの探求: 一部の自称HSPは、自分自身のアイデンティティや存在意義を見つける手段としてHSPというラベルを採用している可能性があります。HSPという特性が自分の感じる違和感や不安を説明する手がかりとなる場合があります。
感情の正当化: 「私はHSPだから」という言葉を使って、自らの感情や行動を他者に理解してもらうための道具として使うことがある。これは、自分の感じるストレスや感情を他者に伝え、理解してもらうためのショートカットとして機能する場合がある。
他者とのコントロール: 一部の自称HSPは、HSPという特性を盾にして、他者との人間関係において上手く立ち回ろうとする場合があります。例えば、「私はHSPなので、特別な配慮が必要です」と主張し、他者の態度や行動を操作しようとする動機が背景にあることも。
情報の不足: 真のHSPと自称HSPの区別が難しい原因として、HSPに関する情報の不足や誤解が挙げられます。正確な情報や知識を持たずに、自分をHSPと認識することが一因となることがある。
サポートの求め: 自称HSPの中には、真のHSPと同じような悩みや問題を抱えている人もいます。そのため、自称とはいえ、彼らの感じる痛みや困難を軽視することなく、適切なサポートや理解が求められます。
自称HSPにはさまざまな背景や動機が考えられるため、
一概に彼らを批判するのではなく、
個々の背景や状況を理解し、
適切な対応やサポートを行うことが重要です。
「ファッションHSP」と言われ嫌われる理由
HSS型HSPとの混同:
HSPは感受性が非常に高い人々を指す概念ですが、中にはHSS型HSPという、高い刺激を求める傾向も持つ人々がいます。ファッションHSPの中には、このHSS型の特性だけを強調し、感受性の高さの困難を軽視することがある。これにより、HSPの多様性が誤解される恐れがあります。
「HSPうっとうしい」という声の背景:
インターネット上では「HSPうっとうしい」というキーワードが検索されることがあり、これは一部のファッションHSPが自己主張が強い、あるいは他者に対する配慮を欠いた行動を取ることが原因である可能性が考えられます。
HSPを盾にした自己中心的な行動:
「私はHSPなので」という理由で、自分の要望や希望を他者に押し付ける行動が目立つと、これが「ファッションHSP」として受け取られることがある。このような行動は、真のHSPの困難を理解している人々からも不評となることが多い。
真のHSPの体験を軽視:
ファッションHSPが浅い理解でHSPの特性を語ることにより、真のHSPが感じる深刻な過敏さや困難が軽視され、その声が十分に社会に伝わらなくなる恐れがある。
社会的な理解の阻害:
ファッションHSPの行動や発言が一部で注目されることで、HSPという概念自体が誤解され、真のHSPが社会的な理解やサポートを受けにくくなる可能性がある。
真のHSPの人々が感じる困難や感受性の高さは、個人の実体験に基づいており、これを理解し尊重することが大切です。ファッションHSPとして行動することが、真のHSPの理解を深める上での障壁とならないよう、正確な情報の提供と啓発活動が必要です。
HSPとアダルトチルドレンは発達障害なのか?
HSPやアダルトチルドレンのような感受性の高さや過去の経験に起因する問題は、一見、発達障害の症状と重なる部分があるかもしれません。しかし、これらは発達障害とは異なるものです。
発達障害の定義
発達障害は、特定の認知や行動のスキルに関する障害を指します。例えば、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)などが発達障害の一部です。これらは主に脳の発達の過程において何らかの変化や障害が生じた結果として表れるものです。
HSPやアダルトチルドレンとの関連性
HSPは、外部の刺激に対する反応の激しさという特性を持っていますが、これは「障害」というよりは、生まれつきの感受性の高さとして捉えられることが一般的です。
アダルトチルドレンは、子供時代の体験や家庭環境の影響を大人になっても引きずってしまう状態を指します。この状態は、愛着障害やトラウマといった心の傷に起因することが多いです。
HSPやアダルトチルドレンが発達障害と誤解される理由
精神的な健康や心の問題は非常に複雑で、一つ一つのラベルやカテゴリが持つ意味も深いです。HSPやアダルトチルドレンも、集中力の低下や対人関係の問題、感情のコントロールの困難など、発達障害の症状と似たような問題を抱えることがあるため、混同されることがあります。