虚言癖は家庭環境が影響している?

生きづらさを手放すカウンセラー松野です^^
いつもありがとうございます。

今日は虚言壁が治らない方に向けて
アダルトチルドレンやトラウマの
専門家としてお話をしていきます。

家庭環境が与える虚言癖への影響

日常生活の中で自分を大きく見せようとしたり、
自分に注目をしてもらいたいから相手に対して
真実ではないことを話す行動を指します。

この現象の背後には多様な原因や背景が
たくさん存在していて、

家庭環境での愛着障害が大きな影響を
及ぼしていることが多いです。

大人になっても虚言癖が止まらないのは?

子供の心の中に秘められた愛情不足からの
不安やストレスが考えられます。

例えば、親の過度な期待を続けることや
ネグレクトや虐待なども挙げられます。

家庭内で感じる孤独感や疎外感は、
子供の心を深く傷つけていきます。
その結果・・・

他者とのコミュニケーションを円滑にするため、
または自分自身を守るために、

うそをつくことが習慣化してしまう場合があります。
また、親や兄弟との関係性、学校生活のストレス、
友人関係のトラブルなど、

子供の生活全般が虚言癖の背景として
影響を与えることも考えられます。

ここで大切なのは虚言癖の背後に隠れる
子供の心の声をしっかりとキャッチすること。

そして、罰や責任の追及よりも、
愛情深く理解とサポートを提供することです。

親や教育者は、子供の心の中の叫びを見逃さず、
適切なケアやカウンセリングを求めることが大切です。
家庭環境の影響は計り知れません。

親や保護者としては子供の心の中を優しく受け止め、
必要な支援を行うことで、

虚言癖を乗り越える手助けをすることが求められます。

虚言癖というのは僕たち心理カウンセラーからすると
単なる「うそ」として片付けられるものではなく、

愛着障害と深い関連性があることを理解することが
問題解決の第一歩となると思います。

虚言癖が当たり前になると疾病利得(しっぺいりとく)を
本人が手にしてしまうので簡単に抜け出せません。

虚言壁が止まらない女性からのご相談

松野先生、いつもメルマガ見ています。

私は39歳になる中学生と小学生の
2人の子供持つシングルマザーです。

今日ご相談したかったことは、
子供のことではなく私の性格についてです。

昔からなんとなく見栄を張りたいのか?
他人に舐められたくないのか?

自分の本音もあまり分かっていないのですが
何事に対しても、人との会話の中で
ちょっつとした「嘘」が止まりません。

自分なりにグーグルで調べた所、
私は演技性パーソナリティ障害なのかな?と思っています。

なぜ、嘘が止まらないのか?

誰かに関心を持ってもらいたいのか?

注目を集めたいのか?と考えてみました。

ただ、これだと自己顕示欲の方ですよね?
単に目立ちたい思いが強いだけで、

私のように嘘が止まらないのではないはずです。

ある芸人さんがラジオで言っていたのですが、
芸人も話を大きくして演技をする所があるから
演技性パーソナル障害を持っている人が
少なからず多いのではないかと・・・

私はなぜ嘘が止まらないのでしょうか?

その原因がずっと分からないままで
夫もすれ違いが続き、離婚となってしまい、
生きづらさを抱えています。

なにより子供が嘘をついた時に
そのことを怒れない自分がします。

まだ病院には行きたくないので教えてください。
宜しくお願いします。

————–ここまで———————

松野です^^ ご相談ありがとうございます。

カウンセリングをしていないので
どこまでお役に立てるか分かりませんが、

演技性パーソナル障害じゃなくても
人って良くも悪くも誰かを喜ばせる為に、
これに近い演技性って結構あるものです。

例えば分かりやすく言うと・・・
自分をよく見せようという度が過ぎている方は
何の悪気もなく学歴詐称を平気でしますし、

またインスタなどを見ると分かりますが
超高級ホテルの前で写真をとって

本当は泊まらないのに、
今日はここに泊まりますみたいな(笑)

この様にして人は自己顕示欲があるので
何かしら自分に関心を集めようとします。

またセックスアピール型と言って
露出の多い服装をして、同性にも異性にも
自分に興味・関心を引こうとする所もあります。

これらの根元にある感情の中で共通するのは、
私という存在に対して関心を持ってもらいたいということ。

これも子供の頃に欲しかった愛情不足を
他人から認めてもらおうとすることで
自分の存在を確認しようとします。

虚言癖で最も多いのが悲劇のヒロイン型

これは女性の方に多いですね。
常にかわいそうな私を、世間話や飲み会の中で
頻繁アピールする事で周りからの興味・関心を
同情されることを快楽と感じて集めたがります。

かわいそうな私の話か、相手や環境が悪いの
2つの話がメインで注目を集めようとします。

ここで気づかないといけないのが、
悲劇のヒロインを周りに演じ続けていくと、
良いことがあると思ってしまうことなんです。

この良いことって何かというと・・・
周りから優しくされるということですね。

これを疾病利得(しっぺいりとく)と言います。
ただ、これも誰にでもあると言えばあります。

子供の頃のつらい記憶や学校でのいじめとか
僕の様に父からDVを受け続けた人もいるでしょう。

こういう方が気を付けないといけないのは、
普段から悲劇のヒロインを続けると
どんどんエスカレートしていきます。

仕事でも、プライベートでも、恋愛でも、
悲しい過去を自分の会話の武器として

誰に対しても当たり前になっていくと・・・

話をしていく度に、別の嘘も増えはじめて、
記憶がすり替わりエスカレートするんです。
これらを繰り返すと・・・

その嘘や膨らませた話までが本当のことだと
自分の脳が理解して認知が歪みます。

嘘が止まらないという所を細分化していくと
こんな所でしょうか。

ただですね。これが幼少期の頃から続いていると
いつまでも「幸せを感じる気持ち」が育たないんです。

なぜかと言うと、さきほとお伝えした通り
自分はかわいそうで、

ずつと大変な人生だったんです
というアピールをすれば、

誰かからの関心や歪んだ愛情が
嘘から手に入って麻痺するからです。

ずっとこのパターンを続けたせいで
変に自分の中で味をしめちゃってますから、

悲劇のヒロインの生き方を卒業して
本当の幸せを歩み出していくと・・・

これまで他人からもってきた興味・関心が
もう手に入らないということが心の根元に
張り巡らせてしまっているんですね。

なので、何歳になってもこれが止まらずに
周りの人を巻き込んででも何かを起こそうとします。

これは自分の中でエスカレートさせて
認知の歪みからくるものですから、

今以上に自分が幸せになってしまうと、
これまでの同情や優しさがもらえなくなると
どんどん勘違いをしていきます。

これが怖い所なんです。

偽りの自分じゃないと愛してもらえなかった辛さ

でも、でも、でも、なぜ演技性が強くなったのか?
これも1500人の方と接してきた思うのが、

やっぱり何かしら幼少期の愛着障害や
親子の問題が絡んでいると思うんです。

それがないという人は1割ぐらいではないでしょうか。

少し話を戻します。どうして嘘が止まらないのか?
人を巻き込んで話が大きくなっても止まらないのか?

それは、嘘や演技をしないと
誰も私という存在に関心を持ってくれないから・・・

つまり、そこまでしないと大好きな親から
自分を見てもらえなかった・・・

自分の本音に向き合ってもらえなかった
自分を分かってくれなかったなどなど、

幼少期の中で感じてきた気持ちの中から
自分の存在を忘れられない為に、

いつからか生まれたものだったりもします。

自分が生きる為に認知のズレが起きた中で
自然に身につけたスキルだったという
悲しいものだったりもするんです。

要は自分から自分を癒すことが分からないので、
自分を承認することが出来ないんです。

誰かに認めてもらわないと、
なんか見捨てられた感が出て

また同じことを繰り返していきます。

子供の頃の愛着障害が恋愛や夫婦の関係に
大きく左右されるのはその為です。

なので、誰に注目されなくても
私は私でいいんだと認めることが
すごく大切です。

どんな小さい所からでもいいので
自分の習慣の中で褒められる所を
1つずつ増やしていく。

これだけで生きづらさを手放すスキルが
1つ身についたもの同然です。

つまり、自分の存在価値を
自分の生き方で育んでいくことが
めちゃくちゃ大事なんです。

気づいていけば変わっていけますからね^^

これらを相手から指摘されると
自分の中では認識出来ていないので
実践しようという気持ちが湧きません。

自分から寄り添って1つ1つ自覚して
冒頭でお伝えしたマインドフルネスも使って
自分を癒していけるようになることが大切です^^

もちろん、自分の過去に触れること、
辛いことを思い出すことや、

誰にも話したくないことなど
人には色々とあると思います。

でもね、どこかで手放していけるように
「感じたくない感情」と向き合わないと、

嘘や誤魔化しは、エスカレートするだけです。

なぜなら悲劇のヒロインを演じていけば
感じたくない感情を誤魔化せるからです。

なので、僕は常日頃からお伝えしている
メッセージがあって、

メンタル本だけでは生きづらさは
改善していかないということです。

もう少し手前の所に戻って
生きづらさの種をみつけることが
何より大切だと思っています。

ちゃんと自分と向き合おうと思えた時に
新しい自分に気づくことができます。

自己愛ではなく自愛が大切

よろしいでしょうか?偽りの自分を作り
相手にかまってもらうことを続けても
自分が空しくなるばかりです。

自分で埋めれない愛を他人から埋めてもらっても
実は本当の意味では埋まらないんです。
これが自己愛です。

自己愛と自愛は違うことを知っておきましょうね!

自愛はありのままの自分を愛すること
良い所も、悪い所も、それも私の一部だと
自分から自分を承認することです。

話を戻します。自分の嘘やごまかしで
人を巻き込んでエスカレートしていくと、
必ず自分の元から人が去っていきます。

ただ、ここで見捨てられたくないと思って
また嘘や誤魔化しを重ねてはいけません、

なぜなら、自分が最後は自分が
一番しんどくなるからです。

これまで積み上げた嘘やごまかしの舞台から
スッと降りるだけでいいんです。

そうすれば、そこから新しい自分に出逢えます。

心の焦点が変わっていきますので、
新しい感情を生み出せますし、
視野も広がっていきますよ。

これから付き合う人だって変えられます。

性格は変わらなくても、
考え方は変えていけますからね^^

僕たち人間は年齢を重ねて老けていきますが、
魂は歳をとりません。常に成長できますよ^^
ご参考になれば幸いです。

名前がつかない生きづらさの中で
僕たちは毎日を生きています。

ただ、どの悩み相談も根元を掘り下げると
親子関係があるかなと僕は思っています。

何度も言いますが、毒親だったから
生きづらさが出るのではありません。

普通の家庭で大切に育てられても、
自分を見失う時があります。

それはなぜかと言うと・・・
どの家庭でも両親の喧嘩を
幼少期からみていきますから、

家庭のバランスを安定させる為に
子供は「いい子」でいようと明るく振るまったり、

親に優しい声をかけたりして頑張るんです。
もちろん、昔の僕の様にこの逆もあります。

昔も今も本人は気づいていませんが、
子どもらしく生きることができず、

いつの間にか親のメンタルケアをするのが
当たり前の中で育っていきます。

他人に引っ張られて自分らしさが分からない時は、
幼少期の中で形成された愛着障害が、

大なり小なり複雑に絡んでいることが多いです。

だからこそ人それぞれ顔が違うように
「生きづらさの種」は違います。

生きづらさを感じる時ほど、
神メンタル本などで一時的な回避を模索するより、

自分だけのカウンセラーを見つけるのも
1つの手段ですよ^^