同情と共感の違い

生きづらさを手放すカウンセラー松野です^^
同情と共感の違いって知っているようで
実は知らない方が結構多いんですね。

人間関係において「線引き」が
難しい所でもあります。

わかりやすくお伝えすると・・・

同情は・・・

相手の気持ちに寄り添う行為であり、
相手の気持ちがわかるかどうかは関係ありません。
そのため、一人でも行うことができます。

共感は・・・

相手の気持ちに自分自身も入り込む行為であり、
相手の気持ちがわかるだけでなく、

自分自身も同じような経験をしているかのような
感覚を覚えることが重要です。

そのため、二人じゃないとできません。

この感覚は相手と直接話をしたり、
相手の立場に立って考えたりすることで生まれます。

そのため、共感は同情と違って
一人では行うことが出来ないんですね。

わかりやすく分けるとこんな感じ

同情は相手の気持ちに寄り添う
「お見舞い」のようなものです。

共感は、相手の気持ちに
自分自身も入り込む「同席」です。

ただ気を付けてほしいのが同情って、
少し上から目線が入っています。

つまり、自分は相手の立場にはない
という意識が潜んでいるということ。

相手を憐れんだり、同情する側の価値観を
強く押し付けたりするような発言が出ることが
たまにあります。

例えば、大切な友達が失恋したとします。
同情の観点からだと・・・

「そんな彼氏じゃ、別れて正解だよ。」
「私だったら、そんな彼氏とは付き合わないわ。」

これってあるあるだと思いませんか?

慰めているようで、励ましているようで、
実は「相手の気持ち」は置き去りのまま・・・

相手を理解しようとしているのではなく、
自分の価値観を押し付けているだけなんです。
これは親子関係にも多いですね。

僕も仕事の中でコンサルティングと
カウンセリングをしっかりと分けています。

コンサルティングはアドバイスが必要ですし、
自分の経験を伝えないといけない所があります。

ただ、カウンセリングでの共感になると
これが思っている以上に難しいんです。

アドバイスを求められていないのにも関わらず
アドバイスになってしまう時があります。

自分の経験を語り過ぎると共感になりません。
あくまで参考という前提が必要になります。

なので、先に相手の気持ちを受け止めること
これが最初に必要なことです。

相手の気持ちが正しいとか、間違っているで
話を聞くのではなく、

相手の今の気持ちをまるっと受け入れること
それだけでいいんです。

共感は二人じゃないと出来ないと言われるのは
そばにいて受け入れるだけだからです。

共感は良い事を言うこともなく、

前を向かせようと張り切ることもなく、

私がなんとかしなきゃと思うこともなく、

ただただ、今が苦しいと思い悩む気持ちを理解して、
そっと寄り添うだけです。

同情の出来事があったとしても
共感からがスタートなんですね。

例えば、友達がもう恋愛はしたくないと言ったら、
そんなことは言わずに、まだまだ人生は長いとか
まだまだこれからとか言わずに、

「そう思う気持ちも分かるよ」からスタートです。

改めて見直してみると共感って簡単なようで
凄く奥が深いんですよね。

お互い学んでいきましょうね^^

最後にもう1つ同情と共感に似ている
「自分らしく」と「自分らしさ」の違いです。

自分らしくと自分らしさも理屈は同じ

よくあなたらしくいようよ?という
励ましの言葉をはじめ、

私らしくいなきゃ!と自分を鼓舞する方をみますが、
自分らしく・・・と思っている所で、
今の自分を否定していることになります。

大切なのは「自分らしさ」です。
良くも悪くも自分の一部ということ。

不安になる自分、弱気になる自分、すぐに怒る自分、
全部が大切なんです。

ありのままという意味はそういうことです。
そんな私でもいいじゃないか?私は私。

誰と比べることもできない。私は私であることだけに
一生懸命に生きればいいのよと思えること。

誰かに認められる為に、誰かに見捨てられない為に
僕たちは生きているのではないのです。

自分の人生を引き受けて、私が私であるために
どこを探しても、あなたは一人しかいないのです。

これほど尊いことが他にあるでしょうか?
私は私。あなたはあなた。それが課題の分離です。

ありのままの自分を受け止めて楽しむことができれば
他人が自分のことを批判しても気にならなくなります。

なぜなら、その批判をする他人の為に
僕も、あなたも生きている訳ではないからです。