KOKORO NO MIRAI

「私はいない方がいい」と言う人への接し方|家族や友人ができること

生きづらさを、生きやすさに。

生きづらさを手放す心理カウンセラー
松野です。いつも感謝です!

身近な人から「私はいない方がいい」と打ち明けられたら、励ます言葉を急ぐより、今の危険度を確かめて一人にしないことが優先です。家族や友人だけで抱えず、公的な相談窓口や医療へつないでください。

今すぐ自分を傷つけそうな様子や具体的な計画がある場合は、一人にせず危険な物から離し、119へ連絡してください。支える人だけで安全を約束しないことが大切です。

最初に否定せず話を聴く

「そんなことを言わないで」「家族が悲しむよ」とすぐに打ち消すと、本人は気持ちを話せなくなることがあります。まずは「そこまで苦しかったんだね」「話してくれてありがとう」と受け止めます。

賛成することと受け止めることは別です。「いない方がいい」という結論に同意するのではなく、今その考えが浮かぶほど苦しい事実を受け止めます。

聴くときは、途中で原因を推測せず、本人が使った言葉を短く返します。「職場で失敗したから、もう迷惑しかかけないと思ったんだね」のように、出来事と気持ちを確認します。沈黙があっても埋めようとせず、話せる速さを尊重してください。

本人の言葉をすぐに家族の価値観で言い換えないことも大切です。理由が一つに見えても、疲労、孤立、体調、人間関係が重なっていることがあります。

今の安全を具体的に確かめる

遠回しに探るより、落ち着いて「今、自分を傷つけたい気持ちはある?」「具体的な方法を考えている?」と確かめます。答えを責めず、今一人か、危険な物が近くにあるかも確認してください。

具体的な方法や時期を話す、別れを告げる、連絡が急に途絶えるなど、切迫した変化がある場合は見守るだけにしません。本人の同意を待てないほど危険なら、救急へ連絡します。

安全確認は一度で終わりではありません。その場で落ち着いても、今夜を誰と過ごすか、危険な物を誰が預かるか、次に連絡する先を決めます。日時を決めて再度連絡することも、見守りを具体的な行動にします。

離れた場所にいて連絡が途絶えた場合は、住所や居場所を確認し、近くの家族や救急へ連絡します。支える人が現地へ急ぐことで自分も危険になる場合は、専門機関へ任せてください。

避けたい対応を知る

  • 正論や説教で考えを変えさせようとする
  • 「大げさ」「甘え」と決めつける
  • 理由を問い詰めて説明を求め続ける
  • 二人だけの秘密にすると約束する
  • 支える人が一人ですべてを背負う

秘密を守ってほしいと言われても、命の危険があるときは安全を優先します。「大切だから専門の人にも一緒に相談したい」と理由を伝えてください。

また、無理に約束を書かせたり、「もう言わない」と誓わせたりして終えないでください。言葉の約束だけではなく、人がそばにいること、危険な物から離れること、相談先へつながることを重ねて安全をつくります。

相談先へ一緒につなぐ

厚生労働省が示すゲートキーパーの役割は、変化に気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援へつなぎ、見守ることです。支える人が診断や治療を担う必要はありません。

本人が電話をためらうときは、隣に座る、番号を一緒に調べる、予約に付き添うなど、最初の一歩を具体的に手伝います。相談内容をメモにし、いつから、どのくらい頻繁に、生活へどんな影響があるかを一緒に整理すると、窓口で説明しやすくなります。厚生労働省の電話相談窓口には、24時間365日の「#いのちSOS」0120-061-338も案内されています。

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本人へ伝える短い言葉

伝え方の例

  • 今夜は一人にしないよ
  • 答えを急がなくていいから話を聴くよ
  • 一緒に相談窓口へ連絡しよう
  • 私だけで支えきれないから専門の人にも力を借りよう

長い励ましより、今できる行動を一つ示すほうが伝わりやすいことがあります。本人が黙っていても、そばにいて選択肢を短く示してください。

選択肢は一度に多く出さず、「今夜は一緒にいる」「電話をかける」の二つ程度から選んでもらいます。決められないほど弱っているときは、安全側の行動を支える人が提案してください。

支える人の安全も守る

支える側が眠れない、仕事や生活が続けられない状態になると、共倒れの危険があります。支援先を複数にして交代できる形をつくることは、見放すことではありません。

家族、友人、医療機関、公的窓口の役割を分け、支える人自身も相談してください。厚生労働省のゲートキーパー情報でも、支える人が自分の健康を保つことの大切さが示されています。

誰が夜間の連絡を受けるか、医療機関への付き添いは誰がするか、緊急時はどこへ連絡するかを共有すると、一人に負担が集中しません。支える人自身が強い不安や罪悪感を抱えた場合も、相談窓口や医療機関を利用できます。

本人向けの記事と役割を分ける

本人が今このページを読んでいる場合は、自分はいない方がいいと感じるときの安全確認を先にお読みください。この記事は家族や友人など周囲の人が、聴き方とつなぎ方を判断するための補助記事です。

本人向け記事では、自分の安全確認と助けの求め方を中心にしています。こちらでは、周囲の人が評価や説得を急がず、危険度を確かめて支援へつなぐ役割に限定しました。同じ言葉でも、読む人によって必要な答えが違うためです。

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参考にした公的情報

有料カウンセリングのご案内|心理カウンセラー松野正寿