過去の自分を責めてしまう人の特徴

生きづらさを手放すカウンセラー松野です。
今日は「過去を責め続けてしまう人」について、
その原因と克服方法についてお話ししたいと思います。

まず、「過去を責め続けてしまう人」には、
大きく二つの特徴があります。

一つは過去の出来事に対して、
未だに強い罪悪感や自己否定が残っていること。

二つ目は、それらの感情を解消しようとする代わりに、
それらを反芻(再度考え続ける)し、
自己否定を深める傾向があることです。

これらの行動パターンはアダルトチルドレン(AC)と呼ばれる、
子供時代に何らかの理由で心の成長が止まってしまった大人たちによく見られます。

では、なぜ過去を責め続けてしまうのでしょうか?

それは、自愛が不足しているからです。
自愛が足りないと自己価値を確立するために
他者からの評価や過去の成功体験に依存し、
自己肯定感を保つことが難しくなります。

また、自愛が不足していると自分の感情や行動を理解し、
自分を許すことが難しくなります。

その結果、過去の失敗や過ちを繰り返し思い出し、
それを責め続けることで自己否定の感情を強めてしまいます。

この状態からどのように
解放されるべきなのでしょうか?

まずは自愛を育てる事から
始めてみましょう。

自愛とは?自分自身を深く理解し、
そのままの自分を愛することです。

自愛を育てるためには自分の感情や
行動を否定することなく、

それを認識して理解することが必要です。

具体的な方法としては自分の感情を無視せず、
しっかりと向き合うことです。

そのためには、一人の時間を作り、
自分の感情や行動を反芻するのではなく、

その時に何を感じ、どう感じたか?を
素直に受け入れることが重要です。

そこから自分を許すことができるようにもなります。
過去の失敗や過ちを何度も反省するのではなく、
それがあっても自分は大切な存在であり、

それに値するという意識を持つことです。
それは簡単なことではありませんが、
小さなことから始めてみてください。

過去を責め続けることから解放されるためには、
自愛を育て、自己理解を深め、自己を許すことが重要です。

それは一日や二日で成し遂げられるものではありませんが、
コツコツと続けていくことで、必ず結果はついてきます。

どうか自分自身に優しく、最高の応援団は自分ですから
辛抱強く向き合ってください。

その過程で、自己対話が大切となってきます。
自己対話とは、自分自身との対話です。

対話を通じて自分の感情や思考、
行動を深く理解し、

自己肯定感を育てていくことができます。

具体的な自己対話の方法としては、
まず、自分の感情や思考を書き出してみることです。

このとき大切なのは否定的な感情や、
思考を捉えて消すことではなく、
その存在を認めることです。

自分の中に存在する感情や思考は、
すべて自分自身の一部です。

それらを認め、理解し、受け入れることで、
自愛が育つのです。

過去の失敗や過ちに対して、
「それでも私は大丈夫、私は価値がある」と、
自分自身に言い聞かせてみましょう。

自分自身を許すことは、自己愛を深め、
過去を責め続ける行動を和らげる有効な手段です。

自己対話は、自愛を育てる上で
非常に重要なスキルです。

過去を責め続けることから
解放される日が必ず来ることを信じています。

あなた自身が自分自身の一番の味方であり、
一番のサポーターであることを忘れないでください。

ただ、そうは言っても難しいのが・・・

「ありのままの自分を認める」ことですよね?
これは全くもって自然なことです。

自己受容は一夜にしてできるものではありません。
それは時間と経験を要する過程であり、

その中で自己理解を深め、自愛を育てていくものです。

具体的なステップを提案します。

自己理解を深めること

自己理解は自己受容の最初のステップです。
自分の思考、感情、行動を理解し、

自分がどのように反応するかを
把握することが大切です。

自己理解を深めるためには、
自己対話が効果的です。

自分の感情や思考を日記に
書き出すことも良い方法です。

自己承認を実践すること

自己理解が進むと、次に自己承認が重要となります。
自己承認とは、自分の感情や思考、欲求を否定せず、
あるがままに受け入れることを意味します。

「私は○○な気持ちでいる。でもそれは
自然な感情だ」と自分自身に言い聞かせてみましょう。

自己慈しみを育むこと

自己慈しみ、つまり自分自身に対する優しさと
寛容さを育てることが大切です。

自己慈しみを育むためには、自己対話を続けながら、
「自分は完璧である必要はない」ということを
念頭に置くことが大切です。

あなたは、あなた自身であることで
充分素晴らしい存在なんです。

誰も完璧ではなく、それぞれが固有の弱さや
欠点を持っていることを受け入れることが大切です。

ありのままの自分を認めることは、
一度きりの達成ではなく継続的なプロセスです。

常に自己対話をし、自己理解を深め、自己承認を実践し、
自己慈しみを育てることで、

徐々に自己受容の道を進んでいくことが可能です。
一歩一歩、自分自身のペースで進んでください。

それはあなたの旅であり、
あなたの成長の道程なのですから・・・

直ぐにできるのは瞑想です。

瞑想は心を静め、自分自身と向き合い、
今この瞬間に意識を集中する行為です。

このような心の状態は、
自己理解を深めるのに有効であり、
自己承認や自己慈しみを育むのにも役立ちます。

瞑想にはさまざまな形がありますが、
自己受容を促進するために特に有効なのは
「マインドフルネス瞑想」です。

マインドフルネス瞑想は、自分の感情や思考、
体の感覚に対する認識を高めることを目的としています。

現在起こっていることに対して注意を向け、
その経験を無批判に受け入れることを学びます。

例えば・・・
心が乱れているときや、
ネガティブな感情が湧き上がったとき、

それらの感情や思考に対して評価を下すことなく、
ただそのままに観察することを試みます。

すると、その感情や思考が一時的なものであり、
永続的なものではないことを認識することができます。

このような自己の内面への洞察は、
自己理解を深めるとともに、

自己受容のための道を切り開くことができます。

自分自身の経験をそのままの形で見つめ、
それを否定することなく受け入れることは、
自己受容の大切な一歩となるのです。

最後に瞑想は一種のスキルであり
練習が必要です。

一度や二度の瞑想で全てが
解決するわけではありません。

しかし、毎日少しずつ瞑想の時間を作ることで、
自己理解と自己受容を深める旅路に進むことができます。

過去を責め続けてしまう自分に対しても、
これからはもっと寛大に、

もっと優しく接することができるでしょう。