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Kindle本の目次の作り方|読者に届く章立てとWord設定

生きづらさを、生きやすさに。

Kindle本の目次は、書きたいことを並べるだけではなく、読者が迷わず読み進めるための道案内です。最初に読者の悩みと読後の変化を決め、そこへ向かう順番で章を配置します。そのうえでWordの見出し機能を使い、タップして移動できる目次を作ります。内容としての「章立て」と、電子書籍として使いやすい「リンク付き目次」は分けて考えると整理しやすくなります。

生きづらさを手放す心理カウンセラー
松野です。いつも感謝です!

僕は商業出版で5冊の本を出してきましたが、これからKindle出版を始める方に最初にお伝えしたいのは、目次は著者の思いを詰め込む箱ではなく、読者への約束だということです。「自分の経験を一冊にしたい」という思いを、相手が受け取りやすい順番に変えていきましょう。

この記事の結論

先に「誰に、何を届ける本か」を一文で決める → 章ごとの役割を並べる → Wordの「見出し1」で章を設定する → 自動目次・リンクを確認する → KDPへアップする前にプレビューする。この流れが基本です。

Kindle本の目次は読者への約束

「はじめに」「第1章」「第2章」と文字を並べれば目次らしくなります。でも、章の題名だけを見て本の流れが想像できなければ、読者は自分に必要な答えがどこにあるのか分かりません。目次は、読者が読む前に内容を判断するための案内でもあります。

たとえば「親との関係が苦しい」というテーマで、「親について」「過去の話」「現在の話」と並ぶよりも、「親からの連絡で苦しくなる理由」「罪悪感と希望を分けて考える」「返事の仕方を自分で選ぶ」と並ぶほうが、各章で何を理解できるか明確になります。これは読者に特定の行動を強制するためではなく、選択肢を渡すための整理です。

前回のKindle出版のテーマの決め方では、一冊の中心となる問いを一文にする手順を紹介しました。まだテーマが広い方は、先にそちらを読んでおくと目次を組む作業が楽になります。

まず内容の章立てを5つの順番で作る

  1. 誰のどんな変化のための本か決める

    最初に「この本を読み終えた人が何を考えられるようになるか」を書いてみてください。「不安をゼロにする」のような確約ではなく、「親からの連絡を受けたとき、自分の負担を整理して返事を選べる」といった現実的な変化です。

    この一文が曖昧だと、思い出話も一般論も全部入れたくなります。書きたい話題が増えたら、読者の変化とつながるものだけを残しましょう。

  2. 最初に読者の現在地を書く

    第1章には、読者が「この本は自分に関係がある」と感じられる場面を置くと自然です。悩みがどんな瞬間に起こるのか、本人がどんな思い込みで苦しくなるのかを、必要な範囲で具体的に説明します。

    ここでいきなり専門用語や著者の経歴から始めると、何を読む本なのか見えにくくなります。最初の章は読者と本の距離を縮める役割と考えてください。

  3. 各章に一つの役割を与える

    第2章は仕組みを理解する、第3章は選び方を知る、第4章は実際の場面に当てはめる、というように役割を分けます。似た説明が複数の章に入ったら、中心になる場所を一つ決めて重複を削ります。

    章が増えるほど良い本になるわけではありません。読み手が順番に理解できるだけの章があれば十分です。短い本でも説明がつながっていれば価値があります。

  4. 実践例と振り返りを置く

    知識を伝える章の次には、状況に当てはめられる具体例があると理解が深まります。たとえば「断ることが苦手」という章なら、相手との距離を考えた返事の選択肢を説明します。仕事の本なら、一週間の発信計画を例にするのもよいでしょう。

    ただし、実例が他人を特定できる相談内容や機密情報にならないよう注意してください。架空の例なら「例」と明示し、実体験と混同させないことが大切です。

  5. 章タイトルを言い換えて確認する

    目次が一通りできたら、章名だけを上から読んでみます。「考え方」「大切なこと」のような抽象語が続く場合は、「何についての考え方か」「読み終えると何が分かるか」を足します。長すぎる見出しは、意味を失わない範囲で短くします。

    この段階で知人に「どんな本だと思う?」と見せるのも手です。本人が説明しなくても話の順番が伝われば、目次の骨組みが整い始めています。

体験を本にする目次の具体例

ここでは「自分の希望を伝えることが苦手な人」を読者に想定した、説明用の仮の目次を考えてみます。実在の相談者や出版物を示す例ではありません。

仮のタイトル:人の期待に応えすぎる人へ

  1. 第1章 断りたいのに断れない瞬間
  2. 第2章 罪悪感が生まれる思考の仕組み
  3. 第3章 自分の希望に気づくための視点
  4. 第4章 相手を否定せずに距離を選ぶ方法
  5. 第5章 自分の言葉で選び直していく

この順番なら、現状の理解から始まり、背景を知り、選択肢を考え、日常で使える方向へ進みます。著者の人生を時系列で全部語るよりも、読者が必要な章へたどり着きやすい構造になります。

一方、経験談そのものが中心のエッセイであれば、時間の流れを優先する目次にも意味があります。ジャンルによって変えてよいのですが、読者がどこで迷い、どんな順番なら読みやすいかを判断基準にする点は同じです。

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Wordでリンク付き目次を作る手順

章立てができたら、Wordで出版用の目次を整えます。ここで大切なのは、文字の大きさを変更して「章タイトルらしく見せる」だけで終わらせないことです。章タイトルにWordの「見出し 1」というスタイルを設定すると、目次作成に利用できます。

  1. 原稿内の各章タイトルを選び、Wordの「ホーム」から「見出し 1」を設定します。章より小さい節見出しは階層を分けます。

  2. 目次を置きたい位置にカーソルを移動し、「参考資料」から自動作成の目次を挿入します。出版用の目次ではページ番号を表示しない設定に整えます。

  3. 章タイトルを変更した場合は目次を更新します。テキストを手入力しただけの目次と違い、設定された見出しを反映できます。

  4. KDPへのアップロード前に、目次から各章へ移動できるかを実際に確認します。端末によって文字サイズが変わるため、印刷物のページ番号頼りにはしません。

Amazon KDPは公式の目次作成ガイドで、目次ページとKindleメニューから使うインタラクティブ目次について説明しています。Wordでの操作の詳細も、ここで確認できます。

Kindle Createは日本語の本に使えるのか

電子書籍制作を調べると「Kindle Createで簡単に目次を作れる」という説明が出てきます。ただし、Amazon KDPの日本語版ヘルプでは、Kindle Createは日本語のリフロー型電子書籍に対応していないと案内されています。 英語の本向けの手順を、そのまま日本語の原稿に当てはめないようにしてください。

日本語の文章中心の本を作るなら、まずWordで見出しスタイルと目次を適切に設定し、KDPの公式ガイドに沿ったファイル形式で用意する方法が現実的です。利用可能な形式や仕様は変更されることがあるため、提出前には対応する電子書籍ファイル形式も合わせて確認しましょう。

入稿前に確認したい目次の落とし穴

まず、章番号や章名を原稿の本文と目次で一致させてください。「第3章 断り方のコツ」が、目次では「第3章 自分を大切にする方法」のままになっていれば読者は迷います。原稿を修正した後には、必ず目次を更新します。

次に、章へのリンクが機能するかを確認します。Kindle本は読む端末やフォントサイズによって画面構成が変わるため、単純な「何ページにある」という書き方は避けたいところです。長い目次が一画面で見えない場合もあるので、章名を簡潔にして視認性を確保しましょう。

そして、画面での表示を確認せずに公開しないこと。Amazonの原稿書式設定ガイドは、出版前にKindle PreviewerやKDPのオンラインプレビューで確認する方法を案内しています。Wordで整って見えた原稿でも、電子書籍への変換結果を点検する必要があります。

次は原稿を書く

目次ができれば、すべての章を一度に書く必要はありません。最も説明しやすい章から、読者の疑問と答えを一つずつ書き始めましょう。今日の段階では「誰に届ける本か」「各章で何を渡すか」「読後に何が残るか」がつながっていれば、十分な一歩です。

セキララ出版では、Kindle出版を無料で学ぶカテゴリに、テーマ、目次、原稿、KDP登録などの記事を順次整理しています。各記事は無料で読めます。第1章のPDFマニュアルは現在配布準備中で、まだ自動送付は始めていません。

配布を開始した際には、メルマガと公式LINEの両方への登録を特典の条件とし、LINEで「第1章のマニュアルを希望」と連絡いただく方法を予定しています。準備が整うまでは、この記事を読みながら自分の目次を考えていただけたらうれしいです。Voicyでも言葉を届けています。

参考にした情報

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