KOKORO NO MIRAI
Kindle出版の原稿の書き方|Wordで初めての一冊を完成させる手順
生きづらさを、生きやすさに。
Kindle出版の原稿は、まずWordで各章の内容を書き、見出しと段落を整え、最後にKDPのプレビューで確認する流れで作れます。最初から本のような美しいレイアウトを完成させる必要はありません。誰に何を伝える本なのかを見失わず、書けるところから原稿を形にしていくことが大切です。
生きづらさを手放す心理カウンセラー
松野です。いつも感謝です!
僕はこれまで商業出版で5冊の本を出してきました。文章を書くとき、最初に気にしたいのは自分の言葉が立派に見えるかどうかではありません。読み手が今どんなことで困り、読み終わった後に何を受け取れるかです。セキララ出版では、あなたの経験や知識を必要な人へ届けるための原稿づくりを、無料記事で順番にお伝えしていきます。
最初の一冊を完成させる順番
テーマと目次を決める → 章ごとに答えを置く → 書ける部分から下書きを進める → 読者目線で重複を減らす → Wordの見出しを設定する → Kindleで読める状態をプレビューする。文章と出版用のファイルづくりは、別々に考えて進めると混乱しにくくなります。
Kindle本の原稿は最初から完璧に書かなくていい
「本を書く」と聞くと、最初の一行から最後の一行まで順番に書き、途中で迷わないことを想像する人もいるかもしれません。でも、白紙の前で止まってしまうなら、無理に「はじめに」から書く必要はありません。自分が具体的に説明できる章から始めて、後でつながりを整える方法があります。
たとえば、家族との関係を題材にするなら、「親から連絡が来て苦しくなる場面」については書きやすくても、「自分の人生をどう変えるか」という結論はまだ言葉にならないことがあります。そのときは、書ける場面とそこで気づいたことだけ先に文章にしてください。結論を立派に見せるために、まだ経験していない変化を作り上げる必要はありません。
テーマが定まっていない場合は、先にKindle出版のテーマの決め方で、一冊を通じて答える問いを決めておきましょう。目次まで用意できれば、原稿は「一冊を一度に書く作業」ではなく、「一つの章で一つの疑問に答える作業」に分けられます。
初めての原稿を完成させる6つの手順
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章ごとの答えを一文にする
まず各章の見出しの下に「この章で読者に伝える答え」を一文だけ書きます。たとえば「断れない理由」という章なら、「断れない行動の背景には、相手を失望させる怖さが関係する場合がある」と置きます。個人差を無視した断定にならないよう注意しながら、その章の中心を決めます。
この一文があると、エピソードを入れるか、説明を追加するか、別の章へ移すかを判断できます。見出しと答えがつながっていなければ、先に目次を見直しても構いません。
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章の書きやすい所から書く
毎日同じ文字数を書こうとするよりも、経験が具体的に思い出せる部分から文章を置くほうが進む人もいます。「はじめに」は全体の内容が固まってから書き直す前提にすると気持ちが楽です。
書き始めるときは、まず事実として伝えられることと、その出来事から自分が考えたことを分けてみましょう。体験記なら、その場の自分が何を感じたかを書けますが、他人の心の中まで決めつけないことが信頼につながります。
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一つの見出しで一つの疑問に答える
本文が長くなったときは、一段落に複数の主張が詰まっていないかを見直します。読者が「なぜそう言えるの?」と思う箇所には、説明や具体例を足します。専門的な言葉は初めて出てきたときに短く説明し、読み手が途中で立ち止まらないようにします。
心理や健康、法律、税金のように個人差や専門性の大きい話題では、経験だけで一般的な正解を断定しないことも大切です。自分の経験と、確認できる公的・専門的な情報を分けて書きましょう。
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自分の例と一般的な説明を分ける
本に体験談を入れると文章は具体的になります。ただし、自分に起きたことがすべての読者にも起こるわけではありません。「僕の場合はこうでした」と「多くの場合に当てはまると確認できた情報」は意味が違います。
読者がその違いを理解できれば、体験は押しつけではなく判断材料になります。誰かを特定できる個人情報や相談内容を、本人の許可なく掲載しないことも欠かせません。
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全体を通して不要な重複を削る
最後まで下書きがそろったら、今度は章の最初の文章だけを続けて読んでみてください。二つの章で同じ結論を繰り返している場合は、一方にまとめます。テーマから離れた話は、削除するか別の一冊やブログ記事に回す方法があります。
文字数を増やすために一般論を足すのではなく、読者の疑問が残る場所に具体例や手順を追加してください。本に必要なのは長さよりも、読み終えて理解できる内容です。
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最後に読者視点で校正する
誤字脱字だけでなく、章の順番、用語の統一、説明不足、言い過ぎの表現を確認します。著者自身は前提を知っているので、途中の説明を飛ばしがちです。初めて読む人が「ここから先に進めない」と感じる箇所がないか、少し時間を置いて読み返すと気づきやすくなります。
文章の校正にAIを使う場合も、経験の内容や固有名詞、引用元などの事実が勝手に変えられていないかを人が確認します。
WordでKDP向け原稿を整える基本
内容の下書きができたら、Wordで電子書籍向けの書式を整えます。Amazon KDPは電子書籍の原稿の書式設定ガイドを公開しており、Microsoft Wordで章タイトル、段落、目次、画像などを整える方法を案内しています。
大切なのは、章の見出しを単に大きな文字にするのではなく、Wordの「見出し 1」などのスタイルで指定することです。これにより、目次の作成や章間の移動を設定しやすくなります。また、読みやすくするために毎行Enterを押すのは避け、段落が変わる場所だけを改段落にします。
電子書籍は読者が文字サイズを変更できます。紙の本と同じような固定ページを前提にすると、画面上での表示が崩れることがあります。タブでインデントをそろえたり、空白行をいくつも入れて見た目を調整したりするのではなく、段落スタイルと適切な改ページで整えてください。
原稿ファイルの基本:文章中心の一般的な電子書籍では、WordのDOCX形式が選択肢になります。複雑なレイアウトや画像の多い本では変換結果が異なるため、KDPの対応ファイル形式を確認し、必ずプレビューしましょう。
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電子書籍の表紙と本文ファイルを混同しない
初めての方が見落としやすいのは、表紙を原稿の先頭に画像として貼ってしまうことです。KDPでは電子書籍の表紙画像を本の設定時に別途指定するため、Wordの本文原稿に表紙画像をそのまま入れないよう公式ガイドで案内されています。
一方で、タイトルページや著者名、目次、本文、著者紹介などは本の構成として考えます。必要な項目は本の種類によって違いますが、出版用の画像、本文の文章、販売ページの書誌情報を区別して準備すると間違いが減ります。表紙が未完成でも、原稿本文の執筆は先に進められます。
AIを使うときの注意点
ChatGPTは、書いた文章の分かりにくい箇所を指摘してもらったり、目次に抜けている疑問を探したりする補助として役立ちます。ただし、読者に伝えたい経験や結論まで丸ごとAIに決めてもらうと、一般的な説明だけが並び、自分で書く意味が薄れてしまうことがあります。
また、生成された文章には誤った事実や実在しない引用が混じる可能性があります。AIが作った文章を採用するときほど、固有名詞や数字、権利関係を自分で確かめることが必要です。Amazon KDPではAI生成コンテンツとAIアシストの扱いが区別されているため、最新のコンテンツガイドラインを出版時に確認してください。
そして、過去のつらい経験を材料にする場合は、すべてを詳しく書かなければ良い本にならないと考えないでください。僕は、言葉にできる範囲を著者自身が選ぶことも、出版の大切な判断だと思っています。
KDP入稿前のプレビューと確認
Wordで完成した原稿を保存したら、KDPへ入稿する前にプレビューします。Amazonの公式案内では、Wordで原稿を用意した場合の確認手段としてKindle Previewerが紹介されています。スマートフォンやKindle端末などで、段落が不自然に空いていないか、画像がはみ出していないか、目次から章へ移動できるかを確認します。
特に、改ページのずれ、章タイトルだけがページ末尾に残る状態、意図しない空白、リンクの誤りは読み手の負担になります。本文を修正したら、修正後のファイルで再度プレビューしてください。Wordの画面で整っていることと、Kindleで読める状態になっていることは同じではありません。
なお、表紙や原稿のファイル形式、入稿条件は変更される可能性があります。公式のコンテンツのアップロードとプレビューに沿って、最終確認するようにしましょう。
次に進むためのチェック
公開前の原稿チェック
執筆の第一歩は、あなたの言葉を完成品にすることではなく、今伝えたい一つの答えを書き始めることです。セキララ出版の無料ガイドでは、テーマ選びから目次、原稿、KDP登録へと学びをつなげていきます。
今後、記事内容を整理して使える「第1章のPDFマニュアル」を配布することも予定しています。現在は準備中で、登録後の自動送付は開始していません。 配布開始時には、メルマガと公式LINEへの登録を案内し、LINEで「第1章のマニュアルを希望」と送っていただく形を検討しています。Voicyもよろしければご覧ください。
参考にした情報
- Amazon KDP 電子書籍の原稿の書式設定ガイド:Wordの段落・見出し・表紙と本文の区別・プレビュー
- Amazon KDP サポートされる電子書籍ファイル形式:DOC/DOCX等の条件
- Amazon KDP コンテンツガイドライン:AI生成コンテンツと著作権等
- Amazon KDP 本のコンテンツをアップロードしてプレビューする:入稿と最終確認の手順





