生きづらさを手放すカウンセラー松野です。
いつもありがとうございます。
あなたが苦しくないのならば、
今も、これからも許せなくてもいいのですが
どうでしょうか?
―許せない自分を許すということ―
親を許すというステップは困難かもしれません。
だからこそ、「許せない自分」を許すことから
はじめることをおすすめします。
親を許せないという感情は、痛みや怒り、
恐怖といった強い感情と深く結びついています。
僕もそうだったのでよくわかります。
でも、その感情が引き起こす自己否定や
自己卑下の感情って、
あなた自身を困難な状況に
追い込んでいるかもしれません。
しかし、親を許せないという感情を抱くこと自体は、
決して悪いことではありません。
それは、あなたが過去に受けた痛みや
傷つきに対する自然な反応です。
それを否定することなく、その感情を認めて
心の部屋の1つとして受け入れることが大切です。
それを通して「許せない自分」を許す
というステップを踏むことができます。
「許せない自分」を許すとは、
自分自身の感情や経験を否定することなく、
そのままの自分を受け入れ自身を愛することです。
自愛を育てる大切な一歩となります。
自愛が育つことで自分自身の痛みや傷つき、
そして親への感情を直視する勇気が湧いてきます。
そこから親を許すというステップを踏むことが
少しずつ可能となり、
自分自身を過去の痛みから
解放する道が開かれるのです。
親を許すことは容易なことではありませんが、
まずは「許せない自分」を許すことからです。
その一歩が、あなた自身の癒しと成長の道への
大切なステップとなります。
そして、その道のりを通して
自分の人生を自由に生きる強さと
勇気を得ることができます。
そもそも私たちが成長する過程で、
一番初めに触れ、影響を受けるのが家庭環境です。
この環境は我々の自己認識、感情の処理方法、
他者との関わり方を形成します。
アダルトチルドレン(AC)という言葉が示すように、
子ども時代に感情的、物理的な虐待やネグレクトを
たくさん経験した人々は、
その経験から特定の困難を抱えます。
その一つが「親を許すことができない」という問題です。
それではなぜACは、親を許すことが難しいのでしょうか?
その答えは、彼らが子ども時代に
経験した痛みに関係しています。
親から適切な愛情やケアを
受けられなかった子供は、
自分の価値を他人からの承認に
依存する傾向があります。
この依存性は親から否定的な評価や
虐待を受けると、
自己否定的な感情や行動を形成し、
親への憎しみや怒りを深めます。
例えば、僕のクライアントさんの場合。
家庭環境で感情を抑えることが求められました。
親が感情的に不安定だったり、過剰に反応したり、
または感情を無視したりしたため、
子供たちは自己表現や感情を抑圧することを学びました。
そして、親への怒りや悲しみを隠しました。
これが親を許すことができない大きな理由となります。
しかし、この許せない感情は永遠ではありません。
自己理解と自己受容が進むにつれて、
親を許すことが可能となります。
そのためには、親を許す・許さないが気にならないぐらい
自分の感情を認識し、それを表現する安全な場所を
見つけることが重要です。
自己の価値を他人から独立したものとして認識し、
自己を尊重する機会があるといいですね。
また、毎日の生活の中でも自分自身に優しく接すること、
自分の感情を認識し受け入れること、
自己ケアを行うことを意識することも重要です。
善し悪しだけで判断すると白黒思考になります。
だからこそ、自分を癒す時間を大切にしましょう。
親への未解決の感情を解放するための一歩となります。
AC(アダルトチルドレン)とは、
難しい過去を抱える大人たちのことを指す言葉です。
しかし、その過去が現在や未来を
決定するわけではありません。
過去の記憶がそうさせているだけです。
親を許すことが困難でも、自己理解と自己受容を通じて、
新たな自己像を形成し、穏やかで充足した生活は
何歳になっても手に入れることが可能です。
それが、アダルトチルドレンとしてのヒーリングの旅です。
―親を許すのが難しいと感じているアダルトチルドレンの方々へ―
もしも、あなたがどうしても
親を許せないと感じているなら、
親から受けた痛みや傷つきが深く、
その結果。自己否定や自己卑下の
パターンに陥っているからかもしれません。
あなたが親から受けた悲しみや怒り、
孤独感などのネガティブな感情は、
無意識のうちに、
あなたの行動や選択に影響を与え、
あなた自身の生活を独特な形で
色付けしているかもしれません。
親から受けたトラウマや辛い経験は、
深い痛みとなって心の中に刻まれます。
その痛みが強すぎるために、それを直視し、
そして許すというステップが難しいのです。
また、子供時代に親から適切な愛情や
肯定を受けることができなかった結果。
自愛が育たず、自分自身を大切にすることが
難しくなっていることも、
親を許すことが難しい一因となっています。
「自分は悪くない」と感じることができない
アダルトチルドレンの方々は、
親からの否定的な言動や態度を
自己の価値と混同してしまう傾向があります。
その結果、親を許せないという感情が、
自己否定や自己卑下の感情と結びつき、
自己肯定感を低下させる悪循環を
生み出してしまうのです。
親を許すことは、その痛みや傷つきを見つめ、
自分自身を愛すること、癒すことからです。
自分自身の感情を理解し
受け入れることから始まります。
自分の中にある親に対する憎悪や怒りを
ゆっくりと手放せる瞬間が訪れる時は、
自分自身を解放し、自愛を育む道を
切り開いている時だと思います。
親を許すことは、親の行動を肯定することではありません。
それは、親の行動や言動だけが
自分自身の価値を決定するものではないと理解し、
自分自身の感情や経験を肯定することです。
そして、自分自身を愛し自愛を育むことで、
親から受けた傷つきや痛みから自由になり、
自分自身の人生を生きる道を開くことです。
それぞれのアダルトチルドレンの方々が、
自分自身の痛みと向き合い、自愛を育てることで、
親を許すという難しいステップに
踏み出せることを願っています。
その旅路は決して容易なものではありませんが、
その先には自分自身の人生を自由に生きる道が広がっています。