アダルトチルドレンの特徴。女性の場合。

アダルトチルドレンで悩む女性の方は、幼少期に家庭内でDVを受けたり、
仮にDVがなくても毒親に育てられたりしたことで、

愛着形成がうまく幼少期の時に育まれず
子どもながら自分を守るために様々な方法を
人生を通じて学んできました。

親が情緒不安定であったり、
暴力的であったりする環境で育つと、

オキシトシン(愛情や信頼感を生み出すホルモン)が
あまりうまく働かず、安全な愛着関係の形成が難しくなります。

この結果、自分自身を守るために本心を抑えたり、
親の意見や自分の本音を隠して逆らわないようにしてしまいます。

幼少期での経験がトラウマや愛着障害などの
問題を引き起こす可能性があります。

アダルトチルドレンの症状が出てくると
理不尽な親の態度に対して腹を立てたり、
悲しい気持ちになったりすることがありますが、

そのような感情を表出しても問題が解決するわけではなく、
むしろ状況を悪化させることを人生で学んでしまったため、

自分の気持ちや意見を大人になっても
打ち明けることができず、

ずっと心の奥底に閉じ込めてしまうことが多いです。
だからこそ客観視が出来なくて、

自分自身で状況を分析し、問題を解決することが
潜在意識からあまりないのです。

これは本人が悪い訳ではありません。
そうしないと生きてこれなかったんです。

だからこそ、いつも僕がお伝えするように
自らが少しずつでも納得できるように
自己嫌悪の種を見つけて、

カウンセラーと共に自分自身で問題を解決し、
自然に自己肯定感を高めていく必要があります。

アダルトチルドレンに悩む女性は自信がなく
他人を優先しますので、幼少期に親が不安定だったり、
あまり愛情を示さなかったり、

言葉や態度を通じて虐待を受けたりしたため、
自分自身を愛することができなくなって
自分に自信が持てなくなっています。

大人になっても常に他人に認めてもらうことを求め、
自分自身を犠牲にしてまで他人に合わせます。
だから生きづらいのです。

僕もそうだったのですが過去のトラウマや
愛着の中での傷を抱えているため、

新しい環境や人との接触に対して恐怖心を持ち、
心を閉ざしてしまうこともあります。

残念ながら毒親じゃなくてもアダルトチルドレンになって
長く悩み続けることはあります。

幼少期から親によって全てが決められ、
意見を言う事が出来ない中で逆らうことができず

なんとなく諦めながら従ってきた人たちは、
大人になっても自分で物事を判断することが苦手で、
不安を感じることが多くあります。

その結果、他者からの承認や愛情を求める欲求が強く、
依存的な恋愛関係に陥ることがあるのです。

例えば、恋愛などの観点から定義すると
10代から30代の間での彼氏や恋愛関係では、

リーダーシップを発揮し、決断力がある人に
安心感を覚えることがあります。

しかし、関係が長くなっていくにつれて
相手が自己中心的であることに気付くことがあります。

特にノーが言えない女性の場合。相手の都合に
いつも振り回されることに疲れたり違和感を感じたりし、
関係を終わらせたいと考えることがあるでしょう。

しかしながら、相手が距離を置くことを拒否したり、
態度を改めたり、謝罪したりすると優しいあなたは

相手が突然弱った姿に同情し、罪悪感を感じることがあります。
愛情不足の過去から来る寂しさに敏感であるため、
寂しそうな相手を見捨てられず、

どこかしらいつも気にかけてしまいます。

しかし、それでも心が自立しはじめた人なら
別れたい気持ちを伝える時もあります。

ただ相手の男性が豹変して暴力的な態度を取ることがあるので
こうした相手を目の前にすると、怖さを感じて身を縮めてしまい、
過去の虐待やいじめの記憶が蘇ってくることもあります。

そのため、相手の要求を受け入れて
また怖さから逃れようとしてしまうことがあります。

このように依存や承認欲求、見捨てられたくないという
愛着などが強い場合。

その背後には、やはり幼少期の愛情不足や虐待が
何かしら影響していることが多いです。

これらの要因が絡み合って、特に女性の場合は
恋愛関係で繰り返しトラブルが生じることがあります。

少しずつ生きづらさを減らす為には自分の過去や
現在の状況を客観的に見つめ、自分自身を大切にすることで、
より健全な恋愛関係を築くことができます。

あえて過去の経験から学び、新しい恋愛観を形成することで、
ほどよく充実した人間関係が築けるでしょう。

次は職場などの人間関係で考えてみましょう。
親しくなりたい人が現れると・・・

より親密になりたいという気持ちが生まれ、
距離を縮めたくなります。

しかし、このような関係性を築くと
急に関係が長続きするかどうかに対して
不安になることがあります。

仲良くなれたと嬉しい反面、
同時に不安の方が強くなる時があります。

これはなぜ起こるのかというと・・・
幼少期から親の機嫌次第で態度が変わることを
何度も経験してきたため、

人を信用することに慎重になってしまいます。
何度も信じた人に裏切られた経験から、

どんなに親しい関係になっても、
人を信用することができなくなっています。

なので自分自身を守るために、
相手に心を開かずに距離を置くことが
自然になっています。

なんとなく心が矛盾しているものの、
相手を信じたい気持ちもあります。
そう。心を開いてみたいとも考えています。

そのため分かると思いますが、
遠回しに相手の気持ちを探ったり、
カマをかけたり、駆け引きしたりしながら、
相手が自分に好意を抱いているという
確証を得たくなることがあります。

多分、多くの方がそうだと思います。

相手に対する不安からくる行為が度を越してしまうと、
相手は自分を信用していないと感じ不快感を抱くために、
最後は関係がギクシャクすることもあるのです。

心は相手を信じたいと思いながらも、
信じきれない自分に嫌気がさして
言葉にできない焦りや悲しくなることがあります。

そんな中でも変わらずに優しく接してくれて、
常に安心を与えてくれる愛情深い人を求め続けています。

このように求める背景には、親に求める
安全基地のような存在を強く求める気持ちが
自己嫌悪の種としてあるんですね。

恋愛や職場、家庭での生活において
健康的な関係性を築くためには・・・

まず自分自身の過去の経験や感情を受け入れ、
自分を愛する視点を持てるようになることです。
無理に自己肯定感を向上させなくていいです。

例えば甘え方や頼り方に苦手意識を持つのも
子ども時代に親から愛情不足や過剰な責任感を
押し付けられたことにあります。

そのため、自分自身で問題を
解決しなければいけないという
プレッシャーを感じ、

どんどんと「べき論」も強くなってしまい
甘えたり頼ったりすることが出来ないのです。

大人になっても、この習慣が残ってしまうので
仕事でも相手に頼ることを躊躇してしまいます。

周りからは「しっかり者」と言われることが多く、
自分に対して「弱音を吐いてはいけない」という
プレッシャーを感じることもあります。

だからこそ恋愛や結婚においては、
相手からの優しさや思いやりをはじめ、
自分にはない愛情を受け取ることが
できるようになりたいという願望もあります。

相手から「甘えていいよ」「頼りにしていいよ」と、
言われたときには、嬉しく感謝もあるのに

幼少期の愛着形成が邪魔をしてしまって
白黒思考になってしまうこともあるのです。

例えば自分が弱いと思われることを恐れたり、
相手に迷惑をかけたくないと思ってしまうのも
こういう所にあります。

たとえ甘えることができたとしても、時間がたてば・・・
いつか相手が自分を見放すのではないかという
不安をいつも抱えています。

自分にとって大切な存在となった相手が
急に去ってしまうことを想像してしまうと
心が不安定になってしまうため、

常に自分から相手に距離を置くことがあります。
子ども時代の経験が恋愛にも影響を与えています。

相手に頼ることができず、自分に厳しくなりすぎてしまうため、
相手との関係が逆転することもありますので
支え合いながら関係を深めていくことが大切です。