
生きづらさを手放す心理カウンセラーの松野です。
「やっと付き合えたのに、気持ちが冷めてきた…」
「最初は好きだったのに、距離が縮まると息苦しい」
「相手が優しくしてくれるほど、逃げたくなる」──
そんな恋愛の悩みを、誰にも言えずに抱えていませんか?
もしかするとそれは、あなたが冷たい人間だからでも、
恋愛下手だからでもありません。
実は「心を守るための無意識のクセ」が
働いているのかもしれないのです。
付き合うと冷める…それっておかしいこと?
恋愛をしているとき、多くの人が
「どんどん好きになる」ことを当然のように語ります。
ですが現実には、告白されてOKした途端に、
気持ちが萎えてしまう
付き合うまでは燃えていたのに、安心すると急に冷める
相手が自分を大切にしてくれるほど、なぜか逃げたくなる
そんな風に“近づくと苦しくなる”感覚を持つ人も少なくありません。
本音を言えば、本当は一緒にいたいのに、心が勝手に距離を取ろうとする──。
この不一致こそが、自分を責めてしまう原因になっているのです。
「恋愛になると逃げたくなる人」の心の中では何が起きている?
ではなぜ、こうした反応が起こるのでしょうか?
それは、心が「親密になること=危険」と感じているからです。
過去に、
「人を信用して裏切られた」経験がある
「甘えたかったのに受け入れてもらえなかった」
「頼ることは悪いこと」だと教えられてきた
このような体験をしていると、人は自然とこう思うようになります。
「どうせ本音を出しても、拒絶される」
「だったら最初から距離を置いた方が安全だ」
こうした考えが無意識に働き、「人との距離感がわからない」
「恋愛が長続きしない」「近づかれると嫌になる」といった感覚につながっていきます。
回避依存症という視点から見る恋愛の違和感
回避依存症とは?距離を取ることで心を守ろうとする心理
心理学では、このような傾向を「回避依存症」
または「回避型愛着スタイル」と呼びます。
表面的には自立して見えるのに、深い関係が築けない。
そんな人が陥りやすい心のクセです。
「好きなのに冷める」のは防衛反応かもしれません
本当はつながりたいのに、愛されることに
不安や抵抗を感じる。
これは、過去の傷ついた経験がトリガーとなり、
脳が危険信号を出している状態なのです。
よくある回避依存傾向のサイン
「感情を見せるのが苦手」と感じる人へ
「好き」「寂しい」「会いたい」などの
素直な気持ちを、うまく表現できない。
そんな人は、感情を押し殺すことが習慣化しているかもしれません。
人に頼るのが怖い
一人で抱え込むクセがある
「迷惑をかけたくない」
「弱さを見せるのが怖い」
「頼ったら見捨てられる気がする」
こうした思考パターンは、幼少期の環境や
家庭内での役割に大きく関係しています。
恋愛で自分を出せず、相手に合わせてしまう
「相手が喜ぶならいいか」と、本音を我慢してしまうのも回避傾向の一つです。
やがてストレスが溜まり、「急に冷めた」と感じる結果につながります。
恋愛だけじゃない…人間関係全般がしんどいと感じる
人との距離感がわからないとき
仲良くなった途端、なぜか連絡を取るのが億劫になる
近づかれすぎると、急に冷たくしたくなる
いつも心のどこかで“孤独”を感じている
これらはすべて、「心の安全基地」が育っていないサインです。
だからこそ、人との距離の取り方が極端になってしまうのです。
「親密になるのが怖い」=心のクセの名残
回避依存の背景には、「どうせ理解されない」
「傷つくくらいなら、最初から近づかない」
という思い込みがあります。
でもそれは、かつて必要だった心の鎧であり、
今のあなたにとっては“手放してもいいもの”かもしれません。
まとめ:自分を責めなくてもいい
付き合うと冷めてしまう。
そのたびに「私っておかしいのかな」「人を好きになる資格がないのかな」と感じてきたかもしれません。
でも、そうではありません。
それは、あなたが自分を守るために身につけた心の防衛反応であり、
「大切な人との関係性の中で、深く傷つかないように」
と、これまでのあなたが一生懸命やってきた結果なんです。
あなたは冷たい人でも、恋愛が下手な人でもありません。
ただ、安心して心を開ける関係性を知らないまま大人になってしまっただけ。
そして、それは今からでも取り戻せるものです。
あなたも当てはまる?簡単チェック!
以下の項目に3つ以上あてはまる方は、
回避依存の傾向があるかもしれません。
恋愛が始まると急に冷めてしまう
感情を人に見せるのが怖い
自分の本音を言うのが苦手
人に頼るよりも、頼られる方がラク
誰かと一緒にいても、心はどこか“孤独”
→そんなあなたへ。
もっと自分を理解し、安心できる関係性を
築くためのヒントをお届けしています。