
生きづらさを手放す心理カウンセラーの
松野です。
「わがまま=悪」という思い込み
「人に迷惑をかけてはいけない」
「自己中心的なのはわがままだ」
「自分ばかり優先するなんて申し訳ない」
こうした思い込みに縛られている人は、
とても多いです。
でも実はそれこそが、自分の願いや感情を押し込めてしまい、
「現実が動かない」「生きづらい」と感じる原因になっていることもあります。
この記事では、自己中心的に生きることの本当の意味、
そしてそれに対して生まれる“罪悪感”や“抵抗エネルギー”を
どうやって解放していけばいいのかをお伝えします。
「自己中心的に生きる」は、本当は愛のかたち
まず大前提として、ここで言う「自己中心」とは——
誰かを押しのけて自分の利益だけを求める“自己中”とはまったく違います。
本当の自己中心とは、
自分の心の声に素直に生きる
自分の感情を大切にする
無理をせず、自分にやさしくする
という、“魂の軸”で生きること。
それは決してエゴの暴走ではなく、
周囲に調和を広げる「愛の起点」なのです。
なぜ私たちは“自己中心”に恐れを感じてしまうのか?
それは、多くの場合「過去の記憶」や「刷り込み」によるものです。
幼い頃に「わがまま言わないの!」と叱られた
自分の感情を抑えると褒められた
周囲に気を使うことが“正しさ”だと思ってきた
こうして「自分を後回しにすることが善」とインプットされると、
自己中心に生きようとするたびに、無意識にブレーキがかかってしまうのです。
自分の機嫌をとることが、すべての現実創造の出発点
現実創造の視点から見ると、**“波動”の起点は「今の自分の気分」**です。
つまり、「自分が心地いいかどうか」が、
人生に現れる出来事の質を決めていきます。
ところが、「他人を優先しなきゃ」「自分なんて後回し」と思っていると、
気づかないうちに“我慢”や“違和感”が積もっていきます。
その波動が現実を創るとしたら、
結果的に「誰のためにもならない選択」になってしまうのです。
抵抗と恐れをどう超えていくか?5つのステップ
① 「自己中心に生きるのは怖い」と認める
まずはその恐れを否定せず、見つめること。
「人に嫌われたらどうしよう」
「責められたら耐えられない」
そう感じている自分を責めずに、
「そっか、怖かったんだね」と声をかけてあげることが第一歩です。
② 自分の“本音”を紙に書き出してみる
頭の中だけでは、思考が堂々巡りになりやすいです。
ノートやスマホのメモに、こんなふうに書いてみてください。
本当はどうしたい?
何を我慢してる?
それを許してくれない声は誰のもの?
書き出すことで、「それ、もう手放していいかも」と気づけることがあります。
③ “機嫌のいい自分”を意図的につくる
心地よいカフェで過ごす/自然の中を散歩する/音楽を聴く——
なんでも構いません。
自分のご機嫌を取ることに、「価値がある」と思えるようになると、
自己中心に生きることへの抵抗がゆるんでいきます。
④「自分を優先する」ことは、他人をないがしろにすることじゃない
ここで大切なのは、自分を優先する=他人を傷つけることではないという理解です。
むしろ、自分をないがしろにしていると、こうなります:
無理して笑顔を作る
感情を抑えて我慢する
疲れているのに頼まれごとを断れない
その結果、心のどこかで「本当は分かってほしい」「私ばかり損してる」という不満や被害感が募っていきます。
これでは、どんなに“いい人”を演じても、表面的な優しさの裏にイライラや孤独が潜んでしまうのです。
だからこそまず、自分の機嫌をとる。
ちゃんと休む。ちゃんと感じる。ちゃんと嫌なことに「NO」と言う。
それができるようになると、不思議なことに、
周囲にも自然とやさしくなれたり、力を抜いて関われたりするようになるのです。
⑤「私はそれを選んでいい」と、自分に許可を出す
ここまで読んで、「でもやっぱり怖い」と感じている方へ。
それは、とても自然な感覚です。
急に「自己中心的に生きよう」としても、心の奥で
「そんなことしたら嫌われる」「孤立する」とブレーキがかかるのは当然です。
だからこそ、まずは心の中で、そっとこう言ってあげてください。
「私は、私の人生を私らしく生きていい」
「私は、私を大切にすることを選んでいい」
「私は、私の機嫌を優先してもいい」
これはわがままではありません。
現実を自分の望む方向へ動かしていく“真のスタートライン”です。
まとめ:自分を優先することは、わがままじゃない
自分を満たすことは、他人を無視することではありません。
むしろ「自分の内側が満ちている人ほど、自然と周囲を大切にできる」のです。
だからこそ、まずは自分のご機嫌を取ること。
そのために、自己中心でいること。
それを許可してあげることが、
現実を変える“スタートボタン”になるのです。
「迷惑をかけないように」ではなく、
「自分を大切にしながら、周囲とも調和する」——そんな軽やかな生き方へ。
今日から、ほんの少しでも“自分に素直”でいてあげてくださいね。