頭の中で最悪の未来ばかりが再生されて、ため息が増える。ちょっとした一言を何日も反芻して、「やっぱり自分が悪い」と結論づけてしまう。ネガティブ思考が止まらないときって、気合いで前向きになろうとするほど、逆に苦しくなりますよね。
僕の答えはシンプルです。**ネガティブ思考を治す方法は、「性格を変える」のではなく、脳の防衛反応(防衛スイッチ)を切り替える新習慣を身につけること**です。
なぜなら、ネガティブ思考は脳が「危険を回避しよう」として強めに働いている反応だからです。守りのスイッチが過敏になっている状態で、意志の力だけで押さえ込もうとすると、脳は「もっと警戒しなきゃ」と余計に強く反応します。
だから僕のカウンセリングでは、ポジティブを強要しません。目指すのは、明るい自分ではなく**フラットな自分でいられる時間**を増やすこと。そのための具体策を、今日から練習できる形でお伝えします。
ネガティブ思考は「性格」じゃなく、脳の防衛スイッチの誤作動

ネガティブ思考は、ざっくり言うと**脳の危険予測**です。
本来これは生きるために必要な機能ですが、問題はそのスイッチが「少しの刺激でも過剰に入ってしまう」こと。上司の短い返事やSNSの既読などにまで脳が警報を鳴らし続けると、思考は自然と暗い方向へ引っ張られます。
このとき、「考え方を変えなきゃ」と思う必要はありません。
**先に反応(身体・注意・習慣)を整える**と、思考は自然に落ち着きます。
「ネガティブをなくす」より、「ネガティブを扱える」が現実的

ネガティブをゼロにするのは不可能です。僕が目指してほしいのは、次の状態です。
- ネガティブが出ても、巻き込まれない
- 不安があっても、生活を壊さない
- 自分を責めるループに入らない
僕のカウンセリングでは、まず何を大事にするか
僕は**「治そう」とする前に「守ろうとしている脳を敵にしない」**ことを大事にします。

ネガティブ思考に悩む人ほど、真面目で責任感が強い。だからこそ脳は「失敗させないため」に、先回りで最悪を想定します。僕が最初にやるのは、次の3つです。
- 1) いま起きているのは「反応」か「現実」かを分ける
- 2) ポジティブ変換ではなく「フラット化(0点)」を目指す
- 3) 思考が生まれる「習慣」を変える
脳の防衛反応を切り替える「新習慣」5つ
新習慣1:ネガティブが出たら「名前をつける」(ラベリング)
ネガティブ思考の最初の一手は、説得ではなく、**名前をつける**です。
(例:「今のは不安のアラーム」「自己否定のクセが出た」)
ポイントは、内容を議論しないこと。**「反応が出ている」と認識するだけ**で、巻き込まれが激減します。
新習慣2:「最悪の結論」を3段階に分解する
ネガティブ思考は、結論が雑に飛びます。そこで分解します。
- 出来事:何が起きた?(事実)
- 解釈:自分はどう意味づけした?
- 結論:どんな未来を決めつけた?
ここで大事なのは、**結論を1個に固定しない**こと。脳の防衛スイッチを揺らすだけで落ち着きます。
新習慣3:「3分の身体リセット」で警戒状態を下げる
脳の防衛反応は、身体の緊張とセットです。だから身体から戻すのが早い。
- 肩をすくめて、ストンと落とす
- 息を「吸う4:吐く6」の比率で10呼吸
警戒を下げて、**思考の暴走を止める**イメージです。
新習慣4:情報の「摂取制限」を先に決める(脳の燃料を減らす)

不安は情報で増え、安心は体験で増えます。**「夜は検索し始めたら負け」**といった自分ルールを作り、脳の燃料をカットしましょう。
新習慣5:「不安の役割」を聞く
不安が出たとき、**「この不安は、僕を何から守ろうとしてる?」**と聞きます。

不安を倒すのではなく、不安のエネルギーを現実的な「準備」に変換する。これができれば、ネガティブ思考は「整える合図」に変わります。

実際に多いお悩みと、僕が見てきた解決の糸口

以前相談に来られた方は、チャット返信が短いだけで「嫌われた」と確信して眠れない状態でした。僕と一緒にやったのは、「嫌われないように頑張る」から、**「自分の丁寧さを守る」**に軸を移すこと。

防衛スイッチを過剰警戒から**「現実的な注意」**へと切り替えていくことで、フラットな自分を取り戻されました。
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最後に:ネガティブを消すのではなく、心に余白を作る
僕はこう考えています。ネガティブ思考があること自体が問題なのではなく、**そこに捕まり続けてしまうこと**がしんどさを作ります。
意志でねじ伏せない。仕組みと習慣で切り替える。
フラットな自分でいられる時間が1日5分増えるだけでも、人生はちゃんと軽くなります。
よくある質問
ネガティブ思考を治すために最初にやることは?
僕は**「ラベリング」**を勧めます。『不安のアラームが鳴ってる』と認識するだけで、思考への巻き込まれが弱まります。
ポジティブに考えようとしても苦しいです。
無理にポジティブにならなくて大丈夫。まずは**フラット(0点)**に戻ることを目標にしてください。『最悪→保留』にするだけで脳は落ち着きます。
反省会を終わらせるコツは?
先に身体から落ち着かせるのが近道です。3分リセットをしてから、**事実・解釈・結論**に分けて書くと、ループが途切れやすくなります。
習慣化のコツは?
**「全部やらない」**ことです。1週間は1つだけ試してください。成功の定義を『ネガが出ても戻れた』にすると、脳が学習しやすくなります。



