著者・生きづらさを手放すカウンセラー|機能不全家族の中で育ち、アダルトチルドレンと複雑性PTSDに長年悩むが自愛に気づき克服。マインドフルネススペシャリスト・メンタル心理カウンセラー・アンガーコントロールスペシャリスト・アドラーメンタルコーチ・行動心理士・介護コミュニケーションアドバイザー・マネーライフプランナー・記憶術インストラクター・速読インストラクターなど複数の資格を所持。2014~2024年までに東京高田馬場の出版社KKロングセラーズから4冊の商業出版。新刊・幸せのエビデンスを無料配布中。
あなたが変われないのは
メンタルのせいじゃない
生きづらさを手放す
心理カウンセラーの松野と申します。
心の本音に気づいて豊さを生み出すには
バラバラになった気持ちを癒しながら
少しずつ整えないといけません。
神メンタルを手に入れる必要もありませんし
自己肯定感を高める必要もありません。
どんな感情を抱いても私はいいんだと
ありのままの私でいることを許可することです。
ありのままの私でいいを受け入れるには?
「ありのままの私を受け入れる」と考えたときに、
極端な解釈をしてしまうことも多いです。
でも、このお気持ちはとてもよく分かります。
特に、白黒思考が強い方は、
「ありのままでいい=何をしてもいい」と、
考えてしまうことがあるため、
この自問自答に対して、エゴの自分と
どんな対話をするのかが生きづらさを
手放す為にも大切なポイントになります。
1. 「感情」と「行動」は別であることを認識しよう!
「ありのままの自分を受け入れる」とは、
「どんな感情を持ってもいい」ということ であって、
「どんな行動をしてもいい」ということとは
また別の話 なんですね。
✅ 「ありのままの私でいい」=「私が何を感じてもいい」
✅ 「ありのままの私でいい」≠「どんな行動をしても許される」
感情は自由であり、どんな気持ちも否定しなくていいけど、
その感情をもとにどんな行動を選ぶかは、自分や他者との関係性の中で
大切な視点になります。
2. 怒りを例にして考えてみよう!
💡 たとえば・・・
「誰かに怒りを感じることは悪くない。怒りを持つのは
人間として自然なこと。」
「でも、その怒りをぶつけるために
誰かを傷つけてもいいわけではない。」
「だからこそ、怒りを感じたときに、どうすれば自分も相手も
大切にできるか考えることが大切。」
このように 「感情」と「行動」を分けることで、
ありのままでいることと、他者を尊重することのバランスを
理解しやすくなります。
3. 「ありのまま」とは「自分を大切にすること」
「ありのままでいい」というのは、
「好き勝手にしていい」ということではなく、
自分の気持ちを大切にすること」 です。
💡 「なら自己中でもいいの?」とエゴの自分がささやいたら…
→ 「自己中でいることを責める必要はないけれど、
それが本当にあなたの望む生き方なの?」
→ 「あなたが大切にしたいものは、自分の気持ちだけですか?
それとも、周りの人との関係も一緒に大事にしたいの?」
大切なのは他人との対話ではなく、エゴの自分と真我の自分との対話です。
💡 「ありのままでいいなら犯罪をしてもいいのか?」と、
エゴの自分がささやいてきたら…
→ 「もし、それをしたら、あなたの人生はどうなりますか?」
→ 「あなたが幸せになるために、本当にそれは必要なことですか?」
このように「ありのまま」とは、
結局「自分が本当に幸せに生きるための選択をすること」
という視点を持ってみましょうね。
4. 「他者もまた、ありのままでいる権利がある」
「ありのままの私でいい」=「他者もまたありのままでいる権利がある」
ということを理解していくことが大切です。
✅ 「ありのままの私を大切にする」 = 「他人のありのままも大切にする」
💡 「ワガママでいてもいいよね?」とエゴがささやいてきたら…
→ 「ワガママを言うこと自体は自由なの。
でも、相手がそれをどう受け取るかも、また自由なんだよ。」
→ 「もし、あなたのワガママで相手が傷ついたり、
距離を置きたくなったとしても、それも相手の自由。」
✅ 「ありのままの自分を大切にしながら、他者のありのままも
尊重することが、心地よい人間関係につながるんだよ。」
このような調和を理解していくと、「好き勝手やってもいいのか?」
という極端な思考を和らげることができます。
5. 「自己受容」と「自己中心」は違う
白黒思考の方は、「自己受容」と「自己中心」を
混同してしまうことがあります。
💡 「自己受容」とは?
自分の感情を認め、責めずに受け入れること
「私はこう感じているんだな」と理解すること
💡 「自己中心」とは?
「自分がどう感じるかだけが重要」という考え方
「自分の感情を優先し、他者の気持ちを考えないこと」
💬 「自己受容は、自分の気持ちを大切にすること。
でも、それは自己中心で生きることとは違うの。」
💬 「自己受容をすると、逆に他者との関係が
楽になっていくよ。」この部分を自分に語り掛けてあげましょう。
このように、自己受容の本来の意味を大切にしてくと、
「なんでも許される」という誤解も自分の中で防げます。
幸せのエビデンス詳細
~幸せのエビデンス~
自分が許せず私を愛せないあなたへ
◆1. はじめに
文字が見づらい方は動画解説をご覧くださいね
1.1 幸せは目の前にあるということ・・・
末期がんで亡くなった母が僕に教えてくれたことがあります。幸せは求めるものではない。追いかけるものでもない。手にいれると錯覚することでもない。
どんな時も幸せは気づくことよと・・・
僕は在宅介護を通じて、ハンマーで頭を殴られたぐらいの衝撃を受けました。多くの方が「幸せ」に対して何かの条件に依存しがちです。
例えば、収入が増えたら、理想のパートナーが見つかったら、あるいは自己肯定感を高められたらみたいな条件が揃った時に、やっと幸せを感じられると思い込んでしまっています。
僕はこれまで1500人以上の人生と向き合い、相談に乗ってきたのですが、
たくさんの方のお話を聞いてきた中で、幸せって実際には「今ココ」にしか存在しないことに気づかされました。
幸せの「エビデンス」(証拠)とは、外部に依存することなく、今の自分の内側から感じ取れるものだということを意味しています。
今回はキンドル版の第3弾になるのですが勇気シリーズの最終本として書かせてもらっています。
あなたの内側にある本当の幸せと出会ってもらいたい。そんな強い願いを込めて
特別な書き下しとして執筆しています。
そして、私たちが「今ここ」を感じられる心の癒しが、どれほど大きな源になるかを一緒に探していきましょう。
1.2 幸せが「今ココ」にある理由
昔の僕は、未来や過去に幸せを求めることばかりでした。例えば、昔の成功体験を追い求めたり、過去の出来事への後悔や理想の自分への期待に囚われてしまったことばかりでした。
つまり、こういう風に執着が入ってしまっている時の意識は、「今ココ」にいる自分から意識が離れています。
当たり前が当たり前過ぎて、足りていない、満たされていないことを外に向けて幸せ不足を感じていきます。今のあなたはどうでしょうか?
生きづらさを手放す心理カウンセラーとして、色んな人生を抱えたクライアントさんと向き合う中で感じるのは、やっぱり過去の記憶と未来への不安が、
現在の幸福感を奪う大きな原因として今を作ってしまっています。
だからこそ、「今ココ」に意識を戻す技術を取り戻して、いかにして幸せを築く基盤を作ればいいのか?を日常の中で活かしていけるように色んな角度からお伝えしていけたらと思っています。
1.3 縦軸と横軸の視点からのアプローチ
本書では、縦軸を「今ココ」として、横軸を過去・現在・未来と定義していきます。
この視点は、幸せを「今ココ」にしか見出せない理由を説明するための重要なフレームワークです。
僕たちは往々にして、時間軸の中で過去や未来に囚われがちですからね。
過去に傷ついた経験、未来への不安、そして「今」がないがしろにされたままで、
いつかきっと・・・と信じてしまいがちです。
でも、そのいつかはいつ来るのでしょうか?実際に自分が感じられる幸せが
遠ざかっている感じがしませんか?いつも「今ココ」の視点を持つことで、
あなたの日常がより自由に、軽やかになりますよ。
◆2. 縦軸と横軸:幸せの座標
2.1 縦軸としての「今ココ」
僕たちの人生における縦軸が「今ココ」です。さきほどお伝えした通り、過去の記憶や未来の不安に囚われているとき、人は「今ココ」の感覚を失っています。
しかし、本当の幸せは縦軸である「今」にしか存在しません。
そうですね、例えば私がクライアントとカウンセリングをしているとき、
ふとした瞬間に「幸せ」に気づく場面があります。
それは、今この瞬間に呼吸を感じたり、温かい言葉を自分や相手と交わしたりする
小さな瞬間です。
「今ココ」って全ての所作の中で感じることが基盤になるようにしたいですね。
全ての動きに対して、今、呼吸が出来ている。心臓が動いている。手足が動いている。
満ち足りているな。在るな。存在しているなって意識を内側に傾けていくだけで、
頭の中に渦巻いていた不安や過去の傷が薄れていきます。その瞬間を感じるようになったら縦軸としての「今」という主体性に意識を置けるようになります。
つまり、自分と相手との関係で悩んでいるのでなく、自分と自分との関係性で悩んでいるんです。これまでの人生経験で思い込んでしまった(バイアス)は、
今、お伝えした通り、自分と相手との関わり合いから生み出したエゴ(自我)です。
そうではなく、自分=地球という意識をもってみてください。極端なことを言いますが、みんな同じ地球上で生きているようで一人一人の地球が違います。
なぜなら、今、この瞬間。あなたが感じること、思うこと、考えることは全て同じではありませんよね?各自が独立しているのです。もしも、ある人達と同じ景色。
そうですね、例えば綺麗な星空が見える場所にいるとしましょう。「綺麗だなと思う瞬間」は多少同じであってもその1秒先、2秒先に考えること、思うこと、感じること、
はたまた同時に思い描く過去のことや、
直近の出来事などを考えてみると、「心の焦点」がどこに合っているかという所は、
全員100%違いますよね?なんとなくお分かり頂けると思いますが、親しいからこそ「自分と同じでいてほしい」と思い込むから苦しくなるんです。
「同じように思ってほしい、同じように感じてほしいと願うことで生まれるすれ違いや価値観のズレが悩みの根本に繋がることも少なくありません。
よく価値観のズレと言われますが、最初からズレているんです。合う所もあれば、合わない所もあると認められるかどうかなんです。「好きなもの、嫌いものが違って当然だよね。」と自分が認知しているかだけなんです。
つまり、本当に重要なのは自分と相手との関係性ではなく、「自分と自分との関係性」をどうするかなんです。
あなたが泣く泣く世界に合わせていくのではありません。あなたの内側の意識に世界が合わせているんです。だからこそ、自分と自分との関係性を整えていくことがすごく重要になります。なぜなら、いつも幸せは目の前にあるからです。
この本をご覧になられている方はもうお分かりかと思いますが、家族でも、恋人でも、親友でも、知人でも人を変えることはできません。それなのに変えたがろうとします。自分の都合のいいように、自分の理想に近づけたいがために・・・
その思考を手放すためには、目の前にある幸せを感じながら、自分の世界で豊かになることが大切なんです。本来ならば、自分と自分との関係性が大切なのに、自分と相手、自分と物、自分と出来事の関係性だけを僕たちは重要視してしまいます。
これが過去に影響を受けているということなんです。つまり条件付きの愛で、自分の価値を図ろうとしているんですね。こうなったら幸せ、これが手に入ったら幸せと思いたくなるんです。
この自動思考が邪魔をして、「今ココ」という部分に対して心を寄せようとしないんです。これがエゴになります。
この過去の影響から生まれたもう一人の自分(エゴ)が、(自分と関わる相手、出来事、物)が常に足りない・満たされていないという過不足の欲求から言っているのです。
「あ~また自分のエゴがそう言っているな・・・よしよし、大丈夫だよ。幸せは今ココにあるのだから」と、エゴを吹き飛ばそうとせずになだめてあげましょうね。
さて、どうでしょうか?僕たちの普段ってエゴによってゆさぶられていると思いませんか?「今ココ」を生きていますでしょうか?
今、この瞬間を生きている、足りていること、満たされていることに心を寄せていけば、ごくごく当たり前に幸せなのに、幸せではない、満たされていない、豊かではないと、エゴから信じ込まされていませんか?
だから、「エゴ=自分」だと思い込むことで、僕たちの心は不必要に重くなり、生きづらさを感じるようになります。
でも、これからはそうじゃないということを「今」知ることができた訳ですから、直ぐに変化しようと思わずに半歩ずつで構いません。少しずつエゴと仲良くなる練習をしていきましょう。大丈夫ですからね。
エゴ=自分と思っていると、人は相手や物事を変えようとしていきます。しかし、現実は変わりません。でも、変わらないと今度は腹が立ってイライラしちゃいますよね?
変わってくれないことの原因を、外(相手や環境、出来事にある)と言い聞かせていきます。この執着から離れられるように意識を内側へ向けていきましょうね。
相手や外の世界を変えることはできませんが、自分の魂(成長)させることならできます。この「今ココ」を感じれるようになった時に、もう一人のあなたとしてエゴを観察できる余裕も生まれていきます。
そうなった時に、自分が見てきた世界が一気に変わっていく体験をすることになります。
エゴの自分で見ていた世界と、今ココを感じなら見ている世界がここまで違うものになるのか?ありのままの自分を許せるようになっていくと、これだけ心が軽くなるんだなと実感できると思います。
他人が見ている世界の自己像を変える必要もありませんし、変えられないのです。
なぜなら、本当は「あなた」を観察している「あなた」がちゃんと存在しているからです。
2.2 横軸としての時間(過去・現在・未来)
縦軸の生き方「今ココ」はお分かりいただけましたでしょうか?そんな中で横軸として存在するのが「時間」です。
僕たち人間が分かりやすいように時間という概念の中で(過去・現在・未来)が連続して存在しているように見えますが、実際には「今」の瞬間が常に現在です。
過去や未来は、私たちの記憶や想像によって作り上げられたものに過ぎません。
常に今、この瞬間(現在進行形)が今ココにあるだけです。なので、自分の意識を過去や未来に飛ばさない練習をしていきましょうね。
結局、過去を思う今、この瞬間があり、未来を思う今、この瞬間があるだけです。
僕たちが触ることができるのは、今この瞬間だけなんですね。
そういう僕も昔は過去の失敗や過ちに悔やんだり、在宅介護をしている時は未来への不安に囚われたりしてきた経験があります。特に、1年で追突事故に6回遭った時は、これまでの「負」のイメージが横軸に深く刻まれていました。
なので、「今」を歪めてしまったことに気づけませんでした。
ただ、最後の6回目の時に普段なら思いつかないような声が聞こえたんです。それはきっとご先祖さまたちだったと思います。「生き方を変えないと繰り返すよ?」そんなメッセージが頭の中を駆け巡ったんです。
しかし、どう生きればいいのか?は、あまりよく分かっていませんでした。なので、丁寧に生きようと心がけて行動することしか当時はできませんでした。
しかし、ここでのメッセージは過去とか、未来とかではなく、どれだけ常に今を大切に生きれているか?結局は「今ココ」に集中することだけの話だったんです。
現実や未来を変えようと奮起するのではなく、今どれだけ自分は豊かで満ち足りているか?常に意識を内側に戻そうということだったんです。
追突事故を経験してから10年の月日が経ちました。在宅介護を通じて母からカウンセラーとしての道を切り開いてもらうことになるのですが、
過去の傷も未来の不安も、「今ココ」に集中していくことで、自分が思っている以上に心の傷や不安は薄れていきます。横軸の時間だけに囚われないようにしていきましょうね。
◆3. 「今ココ」に在ることの真実
3.1 「今ココ」に意識を置くための心の準備
過去や未来に意識を飛ぶ心癖から解放され、「今ココ」に戻していく為には、
「ただ、ただ自分を観察する」という心構えが重要です。
実際に自分を観察するってどうするのか?難しく感じる方が多いかもしれません。
まずは深呼吸だけに意識を傾けてあげてください
極端なことを言うと、意識(魂)を内側に向けない限り、どうしても僕たちは横軸の思考。つまり、過去の記憶や未来への不安が流れてしまいます。
これらは自動的に過去の影響からくるので、今に意識を合わせないと止まりません。
力技で外の世界をコントロールしようとせず、今に立ち返り、ホッとする瞬間を作っていく方が感情エネルギーは豊かになります。
なので、心が乱れそうになる時ほど「呼吸」に立ち返り、ただ観察してみてください。
「ああ、息を吸っているな。身体に酸素が流れている。お腹が膨らんだり、へこんだりしているな」と身体に向けた気づきを得ることで、今、目の前にある幸せを感じられるセンサーが強くなります。
目の前の幸せに心を傾けられるようになると、その瞬間は何も問題は起きていないという安心感も生まれます。自分の中で抱えている人間関係や問題だと思っている執着を手放すために、呼吸は凄く有効な手段なんです。
自分自身を取り戻す為の「聖なる呼吸」と僕は呼んでいます。
自分には聖なる呼吸に立ち返ればいいと思うだけで、過去の傷つきや未来の不安も薄れていきます。更に「五感」を活用することも効果的です。特に忙しいときやストレスを感じるときほど、呼吸と五感を意識する習慣を持つことで、「今ココ」の感覚が強まります。
日常生活の中で小さな幸せに気づくことが、本当の自分に立ち返る最初の一歩です。
食事の味わい、風の心地よさ、温かい飲み物を飲むひととき――こうした小さな瞬間を大切にしていきましょう。
3.2 幸せを阻むエゴと自己とのつながり
人は「幸せになりたい」と願う一方で、その幸せを妨げる存在が自分の中にあります。
それがやはり「エゴ」なんです。エゴとは、自己中心的という意味だけではなく、
「他者や環境をはじめ、過去の自分と比較し、今の私の価値を外部に依存させてしまう心の癖」を指します。例えば、「もっと成功しなければならない。」「誰かに認められなければ幸せになれない。」といった考え方もエゴからきています。
どうしてもエゴの影響があるので、本来、僕たちが持っている幸せや安らぎが
隠れてしまうので気づけないのです。もちろん、エゴを否定する必要はありません。
さきほどお伝えしました通り、「またエゴが顔を出しているな…」と認めながら、
ゆっくりと観察していくだけで自分への癒しにもなりますからね。
これまでお伝えしてきた「今ココ」を意識する練習をしていくことで、エゴと本当の自分(魂)を切り離し、自分の内側にある静けさ(落ち着き)を感じられるようになると生きづらさは確実に手放せます。
本当の自分とは、自分の魂そのものです。この魂とつながることで、エゴが生み出す「足りない」「満たされていない」という感覚から解放されて、心が驚くほど軽くなっていきます。
3.3 他者や理想像に惑わされない生き方
僕たちは、他者の期待や理想像に惑わされやすいものです。特に幼少期から青年期にかけての時間は、家庭環境や学校教育の中でエゴが強化されて固まっていきます。
「もっとこうあるべき」「あの人のようになりたい」といった思いは、一見モチベーションにつながるように見えても、実は自己否定を強めながら、心に重荷を背負わせてしまいます。
この重荷が「今ココ」を感じる妨げとなり、生きづらさの原因にもなるのです。
もちろん、理想を持つこと自体は悪いことではありません。
ただし、自分を否定しながら理想を追い求めると、やがて自分を見失い、他者に依存してしまう結果を招きます。大切なのは、「ありのままの自分でいい」と、自分の中にある全ての感情に許可を与えながら受け入れていくことです。
今、この瞬間の自分を認め、深呼吸を大切にしていくと、過去や未来に囚われなくなるので、自分が思っている以上に少しずつ心が軽くなっていきます。
「今、私の魂がココ」に在ることが意識できた時に「自分はこのままでも十分に価値がある」と不足感から抜け出していけるようになります
この感覚は一度で得られる時もありますが、ほとんどの方が過去の傷つきから固定概念で思い込みが強くなってしまっているので、少しずつ練習が必要かなと思います。僕たちは直ぐに現実に呑まれそうになるからですね。
なので、心がザワザワしている時に呼吸に立ち返るということを忘れないでくださいね。ただ、そうは言っても忘れてしまうのが人間です。だからこそ、思い出すことを忘れないでくださいね。
◆4. 本当の自分とエゴの自分
4.1 本当の幸せや安心はエゴの外にある「あなた」
僕たちはしばしば、「自分はこうあるべき」「他者からこう思われたい」というエゴによって幸せを追い求めます。しかし、このエゴは何度もお伝えしました通り、内なる静けさにある幸福感(魂)を覆い隠して、今の心をかき乱す大きな原因となります。
本当の幸せや安心は「エゴの反対」にあります。
その中で改めて「本当の自分」とは何か?それは役割や肩書き、他者からの評価とは無関係に存在する純粋な「存在そのもの」を指します。聖なる呼吸を思い出してください。
ゆっくりと呼吸をしているだけでただ生きているだけで尊い。何ができなくても存在していい。問題はなにも起きていない。私には素晴らしさがあると感じられる自分。
例えば、朝日を浴びたときの温かさや、夜の静けさの中で耳に届く虫の声に意識を向けた瞬間。「ただ存在している」自分を感じることができます。それが「本当の自分」です。
クライアントさんとカウンセリングをしている時に、生きづらさに悩んでいるとしても「本当の自分」に触れられている瞬間があります。それは、表面的な役割や悩みがすべて剥がれ落ち、ただ「今、ココに存在している」ことを実感されている時です。
過去を客観的に見れている時や、楽しい時を想像している時、少し笑顔がこぼれたりする時などが、普段の自動思考から解放されている時なんですね。
4.2 エゴを手放すプロセス
もちろん、エゴを手放すことは簡単ではありませんが自己観察の練習を続けることで、エゴの影響力を弱めることができます。本当の私とは別物だという意識を持ってくださいね。
「誰かに認められたい」「もっとこうあるべきだ」といった思いが浮かんだ時は、だいたいエゴから来ているなと俯瞰した感じで眺めていくことです。
次が重要なのですが、エゴを悪者のように扱ったり、無理やり吹き飛ばそうとするのではなく、「エゴがそう言っているんだな」と感じた時って、エゴを観察する「もう一人の自分」が生まれますよね?
それが本当のあなたになるのですが、エゴだと気づいたら、その声に対して否定をするのではなく、その自分をジャッジせずに観察してあげてください。しつこいようですが感情を観察することが大切なのです。そうすれば気持ちが落ち着いていきます。
ある意味において、エゴは過去の影響からあなたを守ろうとしている所もあるので、その働きを否定せずに、そこに気づいた時こそ原点に立ち変えるタイミングです。エゴに支配されない「ありのままの自分」を大切するキッカケに変えていきましょう。
4.3 地球全体を含めた意識
本当の自分に気づいたとき、僕たちは自分が「地球全体の一部」であることを実感します。少し奥深い話になりますが、僕たちは一人ひとりにしか感じることができない。
私だけの地球の中で生きています。エゴに囚われているとき、僕たちはエゴを個として捉えがちですが、それは自分と他人との関係性の中にいる自分に過ぎません。
例えば、自然の中に身を置くと、散歩中に木々の葉が風で揺れる音を聞いたり、
足元の草花に目を向けたりする瞬間があります。
そのとき、僕たちは「大きな生命の流れの中にいる」感覚を取り戻せます。
また、お米一粒を噛み締めたとき、その背後にある太陽、雨、土、そして農家の人々
これらすべてと自分がつながっていることを感じることができるでしょう。
地球全体を含めた意識に気づくと、僕たちが感じる普通とは「特別な私」であるという
尊さでもあるんです。
「実は、人と比較する必要なんて全くない」という自分への信頼を私だけの地球という感覚から得られるとエゴを眺める余裕が生まれていきます。
心の余裕を生み出すことで、エゴの執着を手放す助けになり、他者や環境との調和を取り戻すキッカケにもなりやすいです。
◆5. 幸せを生み出すエネルギーの法則
5.1 僕たちはエネルギーそのもの
量子力学を知っている方ならご存じかもしれませんが、僕たちの存在や周囲のすべての物質って「エネルギー」で出来ています。感情もエネルギーなんです。なので、内側を整えることが大切なんです。
物質的に見えるものも、最小単位まで分解すれば、全て振動するエネルギーの波なんですね。この量子力学の観点からも幸せは「外部から得るもの」ではなく、「内側から生み出すもの」として捉えることを教えてくれています。
例えば、何かに感謝したとき、心が温かくなる感情を覚えたことはありませんか?
その瞬間、あなたのエネルギーの波動が変わり、なぜなら、自分の中にある幸せの感じ方の周波数を放っていくので変わって当然なんです。
自分の内側にある波動(感情のエネルギー)が周囲の現実に対しても、大きな影響を与えることを量子力学の観点からも示唆しています。
自分が見ている世界の中で「気分がよくなること」を繰り返していくと、捉え方が変っていく訳ですから、これまで「変わらないと思っていた現実」が少しずつですが変わっている感じがしていくと思います。
つまり、自分が喜べることや楽しいと感じれること、ありのままの自分でいいと許していくと心が静まっていくので、新しい現実を自分から作り出せるのです。ただ、タイムラグがあるだけです。つまり、感情(気分)を整えることが先で、現実は後からついてきます。
ここで言っているのは、目の前の現実が直ぐに変わるということをお伝えしているのではなく、あなたの感じ方や捉え方が変われば、世界が変わったように、対人が変わったように感じはじめていくからこそ、自分にしか見えない世界の中で現実が作られていくのです。
何ができても、できなくても私が私で在ることには変わらないと、自分の中で許可を出して認めてあげれば、生命エネルギーだって強くなっていきますから、無理に「今」を変えようとしなくても、勝手に感情を通じて行動も変わっていきます。
繰り返しますが現実を変えようと行動するのではなく、自分の意識(感じ方)を変えることが先なんです。
5.2 エネルギーと意識の関係
今、自分の意識がどこに向いているかによって、常に感情エネルギーの波動が変化します。そのことを理解しておいてくださいね。だからこそ「今ココ」に意識を集中させていくと、過去と未来に飛ばないので、心が静けさを取り戻していきます。
その為に必要なのが聖なる呼吸です。
聖なる呼吸を実践する上で、肩書きや地位や名誉は何も必要ありません。あなたが何者かになる必要もありません。自分だけの思考や心はあなただけのものです。
どうか、しっかりと宇宙(ご先祖さま)たちと繋がって守られていることを忘れないでくださいね。
一方、過去や未来に意識が囚われている時や、他人の顔色や態度に向いていると、自分の波動は乱れてストレスや不安を増幅させます。ただ、もしそうなったとしても、その時の自分を否定することなく、これまでお伝えしてきた通り、エゴと認識できたら観察していくことで癒しに繋がります。人は忘れるからこそ思い出してくださいね。
僕たちは過去の記憶から自動思考が働きながらエゴが優先していこうとするので、今ココを意識していかないと「自分の今」に集中できません。考えなくていいことまで考えて時間を浪費してしまいます。これらは全て横軸からのエゴによるものです。
今ココに集中するということは、一人でいる時こそ本領発揮ができます、どれだけ幸せを感じ、どれだけ奇跡の連続が続いているのか?その当たり前の喜びや嬉しさを感じれるか?で、これからが大きく変わるのです。
一人が淋しく、孤独を感じるかもしれませんが、一人と孤独は別物ですからね。一人でいる時こそ、自分だけの思考や想像が守られているとも言えます。相手を入れ込まない。他人を思考に入れることを許可してきた自分を手放していくことです。
感情のエネルギーを利用してすれば、僕たちは自分の状態をコントロールできます。「今が幸せである」と感じる意識が高まると、その感情エネルギーが現実に反映され、更なる幸せを生み出していくというメカニズムだからです。
ただ、ここで誤解しないで欲しいのですが、常にポジティブでいなさいという意味ではありません。ネガティブな時もそんな自分を眺めて聖なる呼吸を実践していけば、心は落ち着いてホッとしていきます。
そこに立ち返る過程こそが、もうポジティブシンキングなのです。
常に私はポジティブであるべきで、ネガティブな私ではダメだという世界線で生きる必要はありません。どっちも大切な私なんです。どっちの私であってもいいと自分に許可を出して感情エネルギ―を変えていくことを実践していきましょうね!
5.3 幸せを引き寄せる波動の仕組み
量子力学で言われる「共振の法則」をご存じでしょうか?あるHz数に合わせないと、同じHz数をもっているものは共振しませんよね?テレビのチャンネルの周波数。YOUTUBEチャンネルの周波数も理屈は同じです。目に見えない周波数なのに、僕たちは当たり前のように信じてスマホの通話やアプリを操作しますよね?
これらは当たり前のように信じるのに、なぜ、自分の内側の意識は整えないのでしょうか?それは縦軸と横軸がごっちゃになっているからなんです。
自分の幸せは、目の前にある幸せにどれだけ気づけるか?そして、その有難い今に対して、どこまで感謝や愛の力で浸れるかなのです。
あなたしか感じることのできない世界の中で、あなたはどう感じたら気分がいいですか?常にホッとできる意識を与えてあげてくださいね。幸せの波動を高めるためには、以下のポイントを意識してください。
・内側からの感謝を見つけていく。感謝は波動を高める感情の一つです。ただ、周りを気にしながら、いい人だと思われたいから感謝しなきゃとかではないんです。
自分がいい気分にならない中での表面的な感謝は意味がないんです。今ココに立ち返り、小さな有難さ(身体が動くこと、血が流れていること、水が豊富にあること、家があること、小さな出来事や自分の1つ1つの所作に対する内側への感謝が生まれていくと、あなたの生命エネルギーは拡大していきます。
気づけば在る、目に映る物質世界だけではなく、身体の臓器は見えません。つまり、目に見えない部分に心を寄せていくと幸せを引き寄せやすくなります。
・自分に愛を送り続ける。相手に対する優しさや愛の気持ちを持つことは波動を高める強力な方法です。ただ、その行動が自分が嫌われないようにとか、見捨てられないための自己犠牲に繋がってしまうと、最後は自分が1番苦しくなってしまいます。
一番のソウルメイトは自分自身です。だからこそ、毎瞬、毎瞬、常に自分を癒しながら愛を送り続けることがとっても大切です。
自分に対して「よくがんばっているよ。大丈夫。そのままでも十分に価値があるよ。存在しているだけで誰かを必ず幸せにしている。」このようにいつも私に対して自分を許してあげてください。
僕たちは過去の記憶や影響から、これができたら自分はいい。これができない自分はダメなんだって、常に自分に対して厳しくジャッジをしてしまっています。そうではなく、どっちの自分だとしても存在していいと、自分に許可をして内側に寄り添うことが大切です。
・常に自分を許してあげること。ぜひ、覚えておいてほしいことがありまして、自分を否定してしまうことが一番幸せの波動からズレている周波数です。また自己否定が強くなっていくと、今度は自己嫌悪(存在しない方がいい)になっていきます。
どんなあなたでもあなたの大切な一部です。過去を100点にせず、自分を減点方式にせずに、どんな今だとしても100点なんです。
亡くなった僕の母が言っていたのですが、毎日が自分の寿命が終わる最初の1日。毎日が1番若いのだから、ありのままを受け入れていく。ポジティブとか、ネガティブとかの二極化の話ではなく、
どんな自分だとしても、全ての感情を受け止めて、優しく癒してあげることです。
それでは自己中ではないか?ナルシストではないか?と思われるかもしれませんが、その沸き上がる気持ちすらも許してあげることなんです。そうすれば、生命エネルギーが整っていきますので、内側からの幸せが現実に広がるように、自分を否定しないであげてくださいね。
5.4 自分のエネルギーが世界に与える影響
実は僕たち人間が持つエネルギーって、僕たちの内側だけで完結するものではありません。それも忘れないでくださいね。自分の中から溢れる幸せのエネルギーは、他者や環境にも影響を与えます。
たとえば、あなたが「いい気分なエネルギー」を放つと、周囲の人々もそれを感じ取り、確実にその波動が連鎖していきます。これがさきほどお伝えしたように世界が変わった感じがするという感覚ですね。なので、自分のチャンネル(周波数)を変えるだけです。
楽しくなるように、面白くなるように、テレビやYOUTUBEのチャンネルを無意識に変えますよね?なぜかと言うか自分がホッとできるように意識を傾けているんです。
だからこそ、意識を外ではなく内側に寄せてあげることで、水面に落ちた一滴の水が波のように振動として広がっていく感じです。この地球という星に僕たちは存在している訳ですが、一人ひとり見ている地球は違います。
この命が鳴り響く限り、どんなあなただとしても、自分を否定しなくていいんです。どこかしら否定してしまうのは自分と他人との関係性から起こるエゴがそうさせているだけです。
たとえ、相手から違うと否定されても、間違いだと言われても、二極化の中であなたの価値を図る必要はありません。価値観は人それぞれです。一人ひとりが見ている世界は違う訳ですから、違う地球に住んでいるような感じです。繰り返しますが同じ様に見えているように感じるだけです。
だからこそ、私は私。あなたはあなたでいいんです。何歳からでも今のあなた(この瞬間)から現実を作り出していけるのですから・・・
◆おわりに・・・
さて、ここまでいかがでしょうか?これまでとこれからの自分を癒すことが出来るのは今のあなたしかいません。色んな角度からお話をさせていただきました。この中で忘れないでほしいのは、普段の僕たちの意識は、外(過去や未来)に向きっぱなしだということに気づくことからなんです。
どうしても、僕たちは横軸の中で過去や未来に意識が飛びます。だからこそ、縦軸の今ココを思い出して、ゆっくりと静かに呼吸を通じて、いつも今ココを感じれる自分を大切にしてあげてください。
どんなあなただとしても、ご先祖さまたちは、いつも僕たちにイエスの周波数を送ってくれています。誰でも過去や未来という言葉を使います。でも誰も行ったことがありません。過去を思う瞬間も今ココですし、未来を思う瞬間も今ココですよね?
だから今ココを毎瞬、毎瞬生きているのですから、今を整えることが全てなんです。
なぜなら、現在進行形だからです。どんな感情になっても、そんな自分を否定しない。ただ許して認めて眺めてあげる。
もちろん、人ですから不足感を感じる時があってもいいです。その不足感さえも否定せずに寄り添ってあげてくださいね。自分を否定しない、卑下しないことが、幸せの近道なんです。必ず自分の魂(存在)を癒せますからね。
忘れないでください。あなたしか感じることのできないあなただけの地球です。自分の内側となる手前の感じ方や捉え方を変えない限り、どれだけ行動を起こしても、どこかで出来ない自分や、続けられない自分を責めてしまいます。そうなると過去の影響から、「ほら?やっぱり変わらない」となってしまいかねません。
この地球は行動の星と呼ばれていますが、その前に目の前に在る。目の前に溢れている愛や感謝に気づくことで、もう自分の周波数は変わっているんです。その積み重ね(現在進行形)がこれからを作っていきます。
私は私でいいんだよ?という地球の外(ご先祖さん)が送ってくれるイエスの周波数を、自分からノーで返す理由はどこにもありません。どんな私でも、かけがえのない大切な私です。どんな私でも愛している。ただ、そのことを認めてあげるだけです。
そしたら、いつも幸せは目の前に、自分の内側に溢れていることに気づけます。
そして、そこから真新しい私をはじめることができるんです。何歳からでもです。
幸せは気づくことです。幸せ手に入れようと錯覚するのではなく、求めるでもなく、
ただ、ただ、今ココに生きていることに感謝をしながら幸福感を高めていく。
それだけで、あなたの人生は今よりも、確実に豊かになっていきます。
自分に安心を与えられるのは、自分しかいません。命が鳴り響く限り・・・
~松野の著者メルマガ・未来の手帳~
◆有料カウンセリング
https://kokoro-mirai.jp/clp/ikidurasa-turai/